監督人事も正念場を迎えている。最後までCS出場を巨人と争ったのは、横浜DeNAのラミレス監督(43)だ。
「フロントは、CS出場を逃せばアウトの方針を決めていた。現場のコーチや選手の評判は悪くありませんが、高田繁GM(72)が、投手交代のまずさや、投手を8番に置く打順固定など、その頑固すぎる采配をまったく評価していません。高田GMを信頼している南場智子オーナー(55)も同じ意見です」(球界関係者)
ラミレス監督は契約最終年で、次期監督の有力候補としては、生え抜きの三浦大輔氏(43)が控えているため、即交代OKの状況にあるようだ。
さてパ・リーグでは、2位争いを繰り広げているにもかかわらず、2年目の楽天・梨田昌孝監督(64)がピンチを迎えている。楽天は昨年の5位から浮上。開幕から大旋風を巻き起こしたため、梨田監督の続投はほぼ間違いないと思われていたのだが‥‥。
「3位に終わって本拠地のCS開催を逃したうえ、CSでもあっさり負けるようだと退任を突きつけられます。梨田監督のクビが危ないのは、もちろん三木谷オーナーの意向です」(地元のメディア関係者)
実は、楽天の首脳陣にとっては恐怖となる、三木谷オーナーの現場介入が2年ぶりに復活し、梨田監督を悩ませているというのだ。
周知のとおり、楽天はデーブ大久保前監督(50)の時代、三木谷オーナーがFAXで打順などの選手起用を直接指示し、チームがバラバラになった過去がある。
「ファンから猛烈な批判を受けた三木谷オーナーは、星野仙一氏(70)を副会長に据えてカモフラージュし、現場介入を我慢してきました。ところが序盤は快調だった今年も、ケガ人が出てから急落すると、また悪い病気が出てきたんです。今回の指示はLINEで来ていたそうですが、梨田監督が、その指令をたびたび無視するものだから、オーナーの逆鱗に触れている」(前出・地元のメディア関係者)
三木谷オーナーは、監督交代の準備をフロントに指示し、オーナーの腹案では、元メジャーリーガーの松井稼頭央(41)が筆頭候補だという。今年10月で42歳。本人は現役続行を希望しているが、もし監督となれば、当然、引退ということになる。巨人・高橋由伸監督(42)のように不本意な就任劇となれば、さらなる波紋を呼ぶかもしれない。
その高橋監督も、初のCS進出を逃せば「進退伺」を提出するともっぱらだったが、それを阻止すべく、老川祥一オーナー(75)が来季続投を明言して、予防線を張っていた。
「それでもフロント内では『チーム編成を変えるために、いっそ4位になったほうがいい』との声が上がっていた。結局、後半にチーム成績を上昇させたのは、阿部慎之助(38)、村田修一(36)、マギー(34)といったベテランのスタメン起用。これをよしとすれば、チームの若返りは見込めず、また来年も将来に不安を抱えたまま戦い続けることになるでしょう」(球団関係者)