仕事中に「ボーっと」してしまう。人の話が頭に入ってこない。作業がいっこうに進まない…実はコレ、血液中の血糖値が低下し、脳の機能が鈍っているためにおこる“症状”のひとつなのだ。血糖値の低下とは、つまり「腹が減っている」状態。血糖値が下がると、人は考え事に集中できなかったり、眠くなったりする。これらは医学的に証明された「腹が減っては戦はできぬ」というわけだ。
ところが、現代人はここで間違いを起こす。それが「食べ過ぎ」。昼食のほとんどを外食に頼っているサラリーマンは、特にその危険が高いという。
「お弁当やファストフードなどの食事は、揚げものや炒めものが主体なので、脂分をとりすぎる傾向があります」
と話すのは管理栄養士。
「外食中心の食生活だと『そんなに食べてないハズなのに太ってしまう』と思うことが多いのでは。それは知らずのうちに過剰なカロリー摂取をしているからなんですね」(前出・管理栄養士)
■量のわりに高カロリーな外食メニュー
オムライス/卵をたっぷり使った料理は、見た目以上にカロリーが高い。800kcalオーバー。
チャーハン/美味いチャーハンほど、油を大量に使っているもの。1人前約700kcalほど。
菓子パン/メロンパンやカレーパンなど1個で500kcal超えはザラ。
ギョーザ/1人前で350kcal前後。チャーハン同様に多くの油で作られる。
ドーナツ/1個分のカロリーは270kcalほど。油、糖分ともに多いため、2個、3個と食べるとすごいことに。
ピザ/Mサイズは1枚で約1600kcal。8等分しても1切れ200kcalになるということ。
このように、外食メニューは油を使った料理が多いため、軽めの食事をしたつもりでも、案外カロリーを摂取してしまっている。
「本来、カロリーだけではなく栄養価も気にするべきですが、そうもいかないという人はせめて、『昨日は脂っこい食事だったから、今日はお刺身定食にしよう』と、48時間単位で調整するといいでしょう。また、朝食を抜くと午前中にお腹が空きすぎて、昼食を多めに食べてしまいがち。その場合は、1日に多めの2食ではなく、少なめの4食を心がけるとバランスが取りやすいです」(前出・管理栄養士)
最後に、あなたの「昼メシ危険度」をチェックシートで。5個以上当てはまる人は食生活を見直すべきなのかも……。
●メニューを選ぶ基準は「安さ」だ。
●昼にラーメンをよく食べる
●とんかつはヒレよりロースが好き
●ノンオイルドレッシングは物足りない
●カロリーを気にしたことがない
●ご飯は「大盛り」にすることが多い
●野菜はあまりたべない
●牛丼は「つゆだく」が好き
●昨日、何を食べたかを覚えていない
●朝食をめったに食べない
●魚料理は嫌い
●同じメニューが2、3日続くこともある
●基本的に食べるのは早いほう
8個以上当てはまるなら、生活習慣病予備軍。気をつけないと命を縮めてしまいますよ。