「安倍一強」のリセットを掲げて、「希望の党」の小池百合子代表(65)が臨む衆院選もいよいよ終盤戦に突入。結党当初は国民から大きな期待を集めたが、なぜかここにきて失速ムードが漂う。選挙戦の舞台裏を取材すると、泥縄のトホホ実態が見えてきた。
「以前なら都内で街頭演説をすれば聴衆で埋め尽くされたのに、今回は素通りする人や背中を向けている人が目立ちます。特に支持層である主婦の集まりが悪く、熱気が消えてしまったようで…」
こう明かすのは希望の党関係者だ。
小池氏は10月29日の会見で民進党のリベラル派議員について、
「排除いたします」
と断言。この不用意な発言に怒り心頭の枝野幸男氏(53)は立憲民主党を結成。衆院選は3局が争う構図になり、「希望の党はイメージ悪化で失速している」(前出・希望の党関係者)状況に陥ってしまったのだ。
NHKが10月10日に発表した支持率の世論調査では、自民党の31.2%に対して希望の党は4.8%と窮地に追い込まれていた。
劣勢を招いた原因に「準備不足」をあげる関係者は少なくない。比例代表の名簿発表では、順位を含めて公示当日にずれ込むドタバタぶり。
「早い段階で名簿順位を知らせると、順位が低い候補者から出馬辞退する人が出てきてしまう、と恐れていた」(前出・希望の党関係者)
アベノミクスに対抗した経済政策「ユリノミクス」の中には、
〈約300兆円もの大企業の内部留保に課税を検討〉
が掲げられ、経済界からも不満の声があがっているが、
「ユリノミクスは東京8区から出馬する木内孝胤氏(51)が民進党時代から温めていた案を、小池氏が受け売りで発表したそうです」(政治部記者)
10月17日発売の「週刊アサヒ芸能」では、「ハリボテ新党」とも言われる党の内幕を徹底取材。都知事選、都議選に続く小池劇場の第三幕はどんな結末を迎えるのか──。今後の政局を見通すうえでも、必読の特集記事になっている。
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