日本列島を台風が直撃する中で行われた10月22日の衆院総選挙。あの選挙戦は、実は巧妙に仕組まれた「演出」のたまものであり、国民もみな、騙されていたのだった──。
そんな驚きの裏事情を暴露しているのは、「週刊アサヒ芸能」(11月2日号)だ。
「排除いたします」
振り返れば、この一言が今回の総選挙の流れを一気に変えた。希望の党代表を務める小池百合子都知事(65)が9月29日の定例記者会見で放った不用意発言により、飛ぶ鳥を落とす勢いだった希望の党が、にわかに逆風に見舞われたのだ。
ところが、である。複数の永田町関係者によれば、予想外の逆風を呼んだこの失言は別として、すべては小池氏が、宿敵だったはずの安倍晋三総理(63)と秘かに手を組んで仕掛けた「ヤラセ」だったというのだ。さらに、求心力を失ったかに見える小池氏は、安倍総理を「しゃぶり尽くす」ことで、次の衆院選後に初の女性総理の座を射止めるべく早くも爪を研ぎ始めているという。
その小池氏と安倍総理による「ヤラセ」を読み解くキーポイントはまず、2人の経歴や政治思想に潜んでいる。
「意外に知られていないことだが、安倍さんと小池さんは93年の総選挙で初当選を果たした同期組。政治的な思想や信条もいわゆる『右寄りのタカ派保守』で、政界では少数派ゆえに、同志としての結びつきは今なお変わらず強い」(自民党本部に籍を置く古参の幹部)
そして小池氏と安倍総理は「闇の同志」として、秘かに通じ合っていた。この自民党古参幹部が続ける。
「安倍さんは政界では広く知られた電話魔で、小池さんとも専用のホットラインがある。安倍自民との激闘を展開した都知事選や都議選のさなかにも、二人はホットラインで連絡を取り合っていた。日本の首都を統括する都知事の権限は総理に次ぐ強大さを誇っており、表向きは激闘を演じながら総理と都知事の両ポストを闇の同志でガッチリと抑え込む、という了解が暗黙裡に交わされていたわけだ」
2人に近い大物政治記者によれば、
「憲法改正と保守糾合を目指す安倍総理と小池氏は、少なくともある一点で完全な共闘関係にあった。それは、悲願の憲法改正に難クセをつける邪魔者を一人残らず炙り出すことで、保守勢力の大糾合へ向けたプラットフォームを作り上げることだった。今回の総選挙は安倍総理と小池氏のシナリオ通りにコトが進んだと言っていい」
だからこそ、安倍総理は選挙戦での街頭演説でも小池氏を名指しするのをあえて避け、「当選したいがために看板を替える人を信用できますか」などと、ギリギリの線でお茶を濁していたというのだ。
そして今後始まる国会では、小池氏による、安倍総理の想像を超える行動が開始される。
「巷間で言われているような安倍政権との連立など、小池氏の頭にはハナから存在していない。ならばなぜ、安倍総理と秘かに手を組んできたのか。今後は自分を闇の同志と信じ込んでいる安倍総理をあの手この手で使い倒していくハラだ。国会審議で森友・加計問題や大義なき解散問題などで安倍政権に揺さぶりをかける一方、憲法改正問題では是々非々の姿勢で安倍政権に助け舟を出しては恩を売っていく。国政での希望の党の存在感が次第に増していく中、それでも安倍総理は『よしよし、うまくやっているな』と、小池氏を疑うことはないだろう」
さらに小池氏は「二の矢」を放ち、安倍総理を知らぬ間に追い詰めていく。その先には究極の「目標」が──。
まさに「同志」を演じながら、その裏では安倍総理をしゃぶり尽くそうとする小池氏の狡猾ぶり。その結論は10月24日発売の「週刊アサヒ芸能」にて。
Sponsored by 株式会社徳間書店