「目的地がちょうど反対側あたりだと、何だか気が重い」というのが“山手線あるある”。遠回りしてしまうイメージが何となくあるからだろう。
あるいは、と頭をよぎるのが地下鉄を駆使しての近道。乗り換えの手間は増えるが、時間は短縮できるかも知れない…と一縷の望みをかける場合だ。
そこで、秋葉原から渋谷を目指す場合で何通りかのルートを「目的別」にシミュレートしてみよう。
(1)「安く、楽に行きたい」山手線外回りルート
正攻法といえるのが、山手線1本で行くこのルート。時間はおよそ28分。料金は大人きっぷで200円。本数も多く手堅い。
(2)「早く目的地に着きたい」総武線⇒山手線ルート
総武線で三鷹方面に乗り、代々木駅で山手線に乗り換えるのがこのルート。乗車時間はおよそ21分。代々木駅は構造上、このルートに該当する総武線と山手線がホームを共有しているので、乗り換えの際に目の前に来る電車に乗ればいいのもポイント。したがって、渋谷から秋葉原に行く場合は、少し面倒になる。
(3)「最も早く着く可能性にかける」都営&東京メトロルート
秋葉原のどのあたりにいるかにもよるが、秋葉原駅から神田川のすぐ向こう側に「都営新宿線:岩本町駅」がある。岩本町から新宿方面行きに乗り、東京メトロの「神保町」か「九段下」で乗り換えると、乗車時間はおよそ17分となる。乗り換えは猛ダッシュし、乗り換え待ち時間がほとんどなかった場合のみ、最速となるだろう。
(4)「忘れられがちな末広町駅使用」銀座線ルート
上記と同様、例えば自分が秋葉原の電気街にいたとすると、秋葉原駅よりも「銀座線:末広町駅」のほうが近い場合がある。すると、乗り換えなしで24分と、山手線外回りルートよりも少し早い。
(5)「途中でルート変更したくなった」山手線⇒銀座線ルート
山手線に乗ったら異常に混んでいた、知っているけど挨拶はしたくない微妙な人が同じ車両に乗っていた…など、途中で降りたくなってしまった場合は、「新橋駅」で下車して銀座線に乗り換えるという技もある。乗車時間はおよそ21分と山手線よりも短縮。乗り換え時間のロスがなければ、到着時間はほとんど変わらないだろう。
(6)「地下鉄大好き」日比谷線⇒銀座線ルート
「地上よりも地下のほうが落ち着く」、あるいは日比谷線の「女性専用車両」を利用したい女性には、「銀座駅」で乗り換える東京メトロのルートもある。乗車時間は27分。銀座駅の構造上、日比谷線の北千住側(この場合進行方向の逆)の車両に乗っていれば、乗り換えは比較的近くでスムーズ。
ほかにも、「ゆっくり座って寝ながら行きたい」なら、山手線内回りに乗り、2つ先の「上野駅」で椅子が空くチャンスを待ち、37分かけて行くという選択肢も。状況に応じて、使い分けてこそTOKYO人だ!