さる11月29日の横綱・日馬富士の電撃引退で暴行事件は、いよいよ第2幕に突入した。今度は相撲協会とモンゴル力士会が結託して貴乃花潰しに本格的に乗り出すという。その裏には“功労者”である日馬富士と協会の間に密約までがあったというのだ。
ベテラン相撲ジャーナリストが説明する。
「日馬富士は、事件発覚直後に暴行したことは認めたものの、現役は続行できるものと踏んでいた。秋場所でV9を成し遂げた優勝回数をなんとか二ケタまで伸ばすまでは土俵に残りたいと考えていた」
にもかかわらず事件の全容が明らかになる前に、引退を決意したことになる。その理由を相撲部屋関係者が明かす。
「実は、相撲教会内には2011年に発覚した八百長問題の苦い教訓がある。当時、相撲協会は公益法人になる以前で財団法人だった。その際に、批判を浴びた相撲協会に解散論が取りざたされたことがある。そんな事態を避けたいと言うのが、八角理事長を始めとする協会内の“空気”です。今や人気が復活した相撲ですが、不祥事に対するファンの意見は非常に厳しいものがある。そこで、事件の加害者である日馬富士を刑事判断の前に、引退させる。それが相撲協会の執行部の総意だったようです」
そうした執行部の思惑と日馬富士サイドの思惑が一致した“密約”もあったという。その詳細は、12月5日発売の「週刊アサヒ芸能」誌上にてレポートされている。
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