今春からNHKにディレクター職で内定している女芸人のたかまつなな。
フェリス女学院出身という経歴を前面に出しながらバラエティ番組に出演し、現在は慶應大学大学院に在籍し、東京大学にも院生として通っている彼女。かねてから“お笑い界の池上彰”を目指すと公言し、「若者の政治参加」を促すイベントに参加するなど“政治芸人”として積極的に活動している。
NHK入社後の活動に注目が集まる彼女だが、こんなシビアな見方もある。
「普通に考えて、芸人としては表舞台から消滅するのではないでしょうか」と語るのはNHK関係者だ。続けてこう話す。
「NHKは局員の兼業をある程度は許容する組織なのですが、彼女が芸人を続けていこうとする場合、兼業規定の有無とは無関係な部分でネックがあるんですよ」
NHK入局後のたかまつを待ち受ける「芸能活動のネック」とは?
「第一に『本業が大変で芸人として活動する時間が取れない』ということがある。本人は入局後もボランティアで芸人を続けていくと言っているようですが、ディレクター職となると、日頃の業務をこなすだけでも相当ハードです」(前出・NHK関係者)
さらに「世間の風潮が彼女にとって逆風となるのでは」と同関係者はこう指摘する。
「現在、NHKは受信料の徴収を巡る議論で、これまでになく国民の厳しい視線にさらされている。これまで“政治芸人”としての彼女は『若者の政治参加』を無条件に促すだけで大人たちからチヤホヤされてきましたが、NHKの人間として適当なことを言えば猛バッシングに遭います。今後、“政治芸人”を続けるには、それこそ池上彰さんぐらい博識になる必要が生じます」
これまでは順風満帆に見える彼女の人生だが、今後はイバラの道が待っているのかもしれない。
(白川健一)