マイアミ・マーリンズからフリーエージェントとなったイチロー外野手の去就に注目が集まる中、中日ドラゴンズが「獲得に向けた調査をしている」ことが明らかになり、球界をにぎわせている。
昨年末に故郷・豊山町(愛知)で行われた「イチロー杯争奪学童軟式野球大会」の閉会式に出席した際に、少年から日本復帰の可能性を聞かれ「これはボクの逃げの言葉。ゼロじゃない限り可能性はある」と、日本復帰に含みを持たせたコメントを残したイチローだが、ジョン・ボッグス代理人は、「私は、このこと(NPB復帰)について考えたくない」と完全否定している。
「MLB公式サイトが『イチローが日本球界に復帰するかも知れない』という記事を発表したことを受けて、ジョン・ボッグス代理人の否定コメントが出たわけですが、実際このままメジャーからのオファーがないなら、引退や浪人よりも日本に復帰するほうが現実的」(スポーツライター)
イチローが日本球界に復帰する場合、どの球団になるのか。まず、名前が挙がるのが古巣のオリックス・バファローズ。しかし、かつてイチローみずから「僕の古巣はブルーウェーブ」と発言しているように、近鉄バファローズとの球団合併があり、恩師・仰木彬氏亡き今、オリックスが絶対的本命とは言えない。
「ネット上でも、様々な憶測が飛び交っています。神戸でトレーニングするイチローに再会した元同僚のオリックス・福良(淳一)監督は『動きを見ていたら全然できる』と太鼓判を押し、西名(弘明)球団名誉会長も改めて受け入れ姿勢を明らかにしましたが、『チーム名はバファローズ、本拠地は大阪ドーム。古巣とは言えない』というファンの声はごもっとも。中日も、地元ということで、かねてから名前が挙がっていましたが『可能性がある選手はすべて調査している』というだけなので微妙。ほかにも、巨人やソフトバンクといった金銭的に現実的な名前も挙がっています」(前出・スポーツライター)
メジャーリーガーのイチローを見続けたい気持ちがある反面、日本の球場で躍動する姿も見たいというのがファンの本音。また、日本に復帰すればこんな夢プランも。
「侍ジャパン入りの可能性です。稲葉(篤紀)監督が、新年のインタビューでイチローにアプローチを続けていたことを話しましたが、日本の球団なら話が早い。2年後の東京五輪で、イチローが2006年、09年のWBCの時のようなキャプテンシーを発揮してくれると考えたら、野球ファンとしてはこれ以上ない光景になるでしょう」(前出・スポーツライター)
はたして、今季イチローはどの球団のユニフォームに袖を通すのか?