日本プロテニス界のエースで世界ランク24位の錦織圭が1月23日、米カリフォルニア州で開催された「ニューポートビーチ・チャレンジャー」大会で5カ月ぶりの復帰を果たした。試合は大幅に格下となる238位の選手に黒星を喫したものの、3セットを無事に戦い抜き、故障した右手首が順調に回復している様子を示した。
だが、復帰試合をネット配信の生中継で観戦したスポーツライターは、錦織の“松坂大輔化”を懸念しているという。
「日本人最高の世界ランク4位まで上り詰めた錦織ですが、今回の試合を観る限り、手首を故障する原因となった根本的な部分が改善されていないようです。このままでは今後も故障を抱えたままのプレーを余儀なくされ“テニス界の松坂大輔”になる恐れすらあります。松坂もかつては日米両方で優勝を経験し、日本では最多勝3回、MLBでも年間18勝をマークした名投手でしたが、ここ6年はわずか10勝に留まっていますからね」
松坂は相次ぐ故障に加え、生来の練習嫌いなどがもたらす太り過ぎが不調の原因だと言われている。それでは錦織のほうはどうなのだろうか。
「よく言われるのは恋人・観月あこの存在ですが、こちらはいざとなれば別れることもできるはず。それよりも深刻なのはサーブのフォームなんです。テニスのサーブではフォロースルーで手首を回転させ、ラケットの重さをうまく逃がすもの。ところが錦織は手首をほとんど返さない独特のフォームが特徴で、手首への負担が他の選手よりも大きいため、どうしても故障しやすいのです。今回の復帰戦では脚のスタンスを改造していたのは見受けられましたが、肝心の手首は変わらずじまい。これでは今後も手首に爆弾を抱え続けることになりそうです」(前出・スポーツライター)
はたして錦織はフォーム改造に成功できるのか。今後の試合では、彼のサーブにより注目が集まるかもしれない。
(金田麻有)