「M-1グランプリ2017」でとろサーモン、「女芸人No.1決定戦 THE W」でゆりやんレトリィバァが優勝して、昨年のメジャーお笑いコンテストは幕を閉じた。昨年春には「R-1ぐらんぷり2017」でアキラ100%が、秋には「キングオブコント2017」(KOC)でかまいたちが優勝して、それぞれブレイク。KOCでは、準優勝のにゃんこスターが話題をかっさらうという「副産物」もあった。
M-1では兄弟漫才師のミキが、決勝初進出ながらも3位に食い込む活躍を見せたが、実は彼らこそお笑い界期待の新星だと言われている。お笑いに詳しいフリーライターはこう解説する。
「京都府出身の兄・三木昴生がツッコミ、弟の亜生がボケ。『第1回上方漫才協会大賞』で新人賞を受賞、『第46回NHK上方漫才コンテスト』で優勝しており、その実力は折り紙つきです。しかも、強運の持ち主。昨夏に放映された『27時間テレビ』(フジテレビ系)の企画「笑わせたもん勝ちトーナメント KYO-ICHI」の初回で、全国ネットの生放送初出演にして、大番狂わせの初優勝。当時はまだ、地元の関西でも知名度が低かったため、すごいミラクルでした」
彼らは今、もっとも出待ちが多い大阪よしもとの芸人といわれている。
「ネタもスピードも申し分ない。それは、天才の遺伝子が流れているからでしょう。彼らの叔父は、あの舌鋒鋭い芸風で、2000年にきれいに芸能界を引退した上岡龍太郎なんです。その、つねに冷静沈着でキレ味抜群のコメントに、関西芸人は誰もが憧れたものです」(前出・フリーライター)
復活してほしい名司会者として常に名前が挙がる上岡。そんな最強のDNAの恩恵を受けているミキ。18年は大ブレイク必至かもしれない。
(北村ともこ)