地下鉄サリンなどの大量殺人を含む平成最悪の事件を起こしたオウム真理教の、一連の刑事裁判がすべて終結した。1月18日、最高裁は元オウム真理教信徒・高橋克也被告(59)の上告を棄却したのだ。地下鉄サリン、松本サリン、坂本堤弁護士一家殺害など、一連のオウム事件では192人が起訴され、うち13人の死刑が確定しているが、この上告棄却を機に、世間の注目はこれら確定死刑囚の「執行」の時期へと移ることになる。もちろん最大の関心事は「教祖」たる麻原彰晃(本名・松本智津夫)死刑囚(62)への執行。ところがそれによって、いまだ世に潜伏する「麻原信奉者」による「報復テロ」が計画されている、と1月30日発売の「アサヒ芸能」(2月8日号)が報じているのだ。同誌によれば、さる法相経験者が死刑執行の順番を巡って、まず次のように説明している。
「法務省内では【1】トップの麻原を最初に、【2】13人全員を同時に、【3】最も早く死刑が確定した岡崎一明死刑囚(57)を最初に、の3案が主に検討された。しかし、【1】以外では世間も遺族も納得しないだろうし、死刑制度そのものの存在意義も問われることになる、ということで、【2】と【3】については直ちに却下されている。『麻原が最初』で決まりだよ」
そして麻原死刑囚に対する死刑執行は、今年中に実行に移されるという。では報復の「ターゲット」となるのは誰か。死刑執行を主導する安倍晋三総理(63)、女房役としてこれを補佐した菅義偉官房長官(69)、さらには執行命令書にサインをする上川陽子法相(64)らの政府関係者ということになる。中でも最大のターゲットと目される安倍総理については、信者による5つの「毒殺計画」が練られているというのだ。
「この手を使われたら、事実上、防御の方法はない」
と公安調査庁関係者が嘆くやり口のものもあり、いずれも警備体制のスキを巧みに突いた実行可能なものばかりなのだが、はたして──。