前回のソチ五輪から金メダルの筆頭候補と言われつつも、なかなか“本番”で結果を残せないのが、高梨沙羅(21)だ。昨季までW杯2連勝中だった高梨も今季は未勝利のまま12日の五輪本番に臨むこととなる。
「最近では競技の話題よりも私生活が取りざたされることのほうが多い。化粧が濃いとか、2000万円もするベンツに乗っているとかもっぱらですよ」(スキー関係者)
だが彼女がここにきて急激に“イメチェン”しているのにはワケがあるという。
「高梨がいちばん気にかけているのは、メンタルの弱さです。本人も『ガラスのハート』と自称するほどで、あのお化粧も高級車購入も周囲の環境に惑わされないように意識の変化を目指したガラスの心臓対策の一つです。しかも彼女は謝るのが苦手なタイプでプライドが高いので、誤解されやすいのも気の毒ですね」(スポーツ紙記者)
12日の本番では起死回生のジャンプが見られるか。
男子に比べて注目度は劣るものの、日本女子フィギュアのエースとしてメダル獲得を期待されるのが宮原知子(19)。16年12月に発症した左股関節の疲労骨折という大ケガからみごとな復活を果たし、初の五輪代表入りを決めた。
濱田美栄コーチを筆頭にトレーナーや医療サポート、リハビリスタッフや栄養チームが全面的にバックアップ、細心の注意を払って調整してきたことが今季のパフォーマンス向上につながった。思いどおりに回復が進まない時期もあり、そのたびにスケジュールの変更を余儀なくされたが、
「宮原本人は『早く仕上げたい』という気持ちからジャンプの練習をやりたがる。足への負担を懸念する濱田コーチが『平昌後もスケートを続けていくつもりなら、焦らないで5年後を目指して練習していきましょう』と説得したそうです」(スポーツジャーナリスト)
世界女王メドベージェワ(ロシア)の負傷欠場で繰り上がり出場した昨年12月のGPファイナルはショートプログラムでのジャンプが回転不足となり、加点されなかった。そのことが響き5位に沈んだものの、平昌のメダル候補である3位のオズモンド(カナダ)とは僅差。フリーの技術点ではオズモンド、4位のコストナー(イタリア)を上回っており、五輪本番での逆転は決して不可能ではない。