2月12日深夜、30人中28番手として登場し、緊張の中、本人も「最後に一番いいジャンプ」と振り返ったみごとなジャンプ。平昌五輪のスキージャンプ「女子ノーマルヒル」で銅メダルを獲得したのが高梨沙羅。
テレマーク直後の遠慮がちなガッツポーズを見た瞬間、全国の視聴者が高梨の“悲願のメダル”獲得を確信したのだが、その直後、ネット上にはあるワードが立て続けに投稿されたという。
「本当に感動のジャンプでした。4年前の悪夢がありましたから、実力は十分でもメダルには縁がないかもしれないとみんな心のどこかで思っていましたからね。見ている私たちも、金メダルと同じぐらい嬉しかったというのが本音でした。そして、高梨選手の喜ぶ姿と同時にネット上にもっとも多く書き込まれた言葉。大手検索サイトなどでは間違いなく『おめでとう』でしたが、実はネット民が集まるサイトでジャンプ直後に1位だったのは『ごめん』という言葉だったんです」(女性誌記者)
記者いわく「ごめん」の中には、いろいろな意味が集約されているという。
「大きくいえば、今回の高梨選手にはメダルは無理だと予想する人が多かったことが『ごめん』なのですが、細かく言えば、彼女の急に色香の増したメイクへの悪口、CM出演で稼いで買った高級車への批判など、コトあるごとに彼女の批判を書き込む人が増えていった。これに対する『本当にごめんなさい』なんです」(前出・女性誌記者)
そんな「ごめん」に連なるように、ネット上には「本当は応援してました」「メイクも可愛いと思ってたよ」「今度はもっといいクルマ乗ってほしい」「沙羅ちゃんが喜んでてオレもうれしい」など、てのひらを返したような書き込みが連発されたという。
「『ごめん』なんて今さら言うなと批判する声も少なくありませんでしたが、実はみんなが応援していたということなんだと思います。メイクやクルマなどの“これじゃない感”への批判は、国民が勝手に心配した結果。本人は傷ついたでしょうが、結果的に私たちが思う以上に高梨選手のメンタルも実力も素晴らしかったということ。今後もテレビやCMに引く手あまたでしょうね」(前出・女性誌記者)
“呪縛”から解き放たれた高梨選手がさらに美しいアスリートに成長することを、いまや全国民が願っている!?
(飯野さつき)