それは2月7日の「バイキング」(フジテレビ系)でのことだった。おぎやはぎ・矢作兼が、所属事務所の太田プロを契約解除させられたお笑いコンビ・トップリードの新妻悠太(住居侵入と窃盗未遂の疑いで、警視庁新宿署に現行犯逮捕。その後不起訴)に初めて言及したのだ。まずアンガールズ・田中卓志が新妻についてこんなことを語った。
「田中は、新妻とはプライベートでの付き合いはなく人間性まではわからないものの、ネタにストイックで尊敬できる人間だと話していました。さらに『お金もあったと思う』と安定した収入も得られていたはずと推測。『事件を聞いた時にどうしてこんなことをしたのかわからなかった』と疑問だったと言っていました」(芸能ライター)
これが導火線となって、矢作がこんなことを吐いたのだ。「ボクが思うに、泥棒コント追究しすぎたのかな」
これに対し坂上忍は「いいですね~攻めますね~」とあおると、「オレたちの泥棒コントにはリアリティがない」と冗談めかして矢作は続けた。
「これまでウーマンラッシュアワー・村本大輔が自身のTwitterで『トップリード新妻さんの笑いに罪なし』、先輩である有吉弘行が『奥さんや子どももいるし、しっかりしてもらいたい』と願うなど、多くの芸人仲間がこの件に関して発言していましたが、何者にも一切忖度することなく切り込むこの2人が何を言うのか注目されていましたが、おぎやはぎのコメントは、やはり別格でしたね」(前出・芸能ライター)
今回不起訴となったことで逮捕直後よりは比較的自由に言える雰囲気があるとはいえ、このブラックジョークは被害者感情を考えると不謹慎極まりない。だが一方、これがおぎやはぎの良さでもある。ちなみに、元キングオブコメディ・高橋健一が高校に侵入し、女子生徒の制服を盗んだ時におぎやはぎの小木博明は「今思えば、やけに(ネタの)学校モノのコントが多かったな」とも言っていたが、彼らの発言はなぜかあまり炎上しないのが不思議。次に彼らの標的となる芸人は誰か。
(魚住新司)