2月7日放送の「独占緊急特報!! 貴乃花親方すべてを語る」(テレビ朝日系)に、日本相撲協会が激怒しているという。協会側によると、放送に際して必要な申請書類が提出されずに無許可状態で放送されたとのこと。肖像権の侵害などについて今後、対応を協議するとしている。そのテレ朝ではかつて「大相撲ダイジェスト」を放送するなど相撲協会と良好な関係を保っていたが、03年には放送が終了。同番組では貴乃花親方の現役時代に“若貴ブーム”で視聴率が20%を超えていたこともあり、局側には貴乃花派も少なくないと言われている。その当時に築かれたパイプが今回の緊急特番に繋がった可能性もあるが、気になるのはやはり相撲協会側の対応だ。
「親方(年寄)は相撲協会に所属する協会員であり、その肖像権は協会に帰属。そのためテレビ出演に際しては協会からの許可が必要です。今回の無許可出演に対しては何らかのペナルティが予想され、テレビ朝日のスポーツ番組では協会から提供される取組の映像が使えなくなる可能性や、協会主催の記者会見で何らかの制限がかかる恐れもあります」(スポーツ記者)
いったいどれくらいのペナルティが課せられるのか。その試金石になるのが3月11日から放送される番組だというのだ。
「テレビ朝日とサイバーエージェントの合弁によるネット放送局の『AbemaTV』では、この初場所から大相撲の生中継をスタート。九州場所まで全6場所の全取組を無料で放送することが決まっています。しかし今回の一件で相撲協会の怒りが頂点に達していれば、テレビ朝日の関連会社だという理由で、この生放送が中止になる恐れも十分に考えられるのです。予定では次回の放送は春場所が始まる3月11日から。はたして無事に春場所は生放送されるのか、相撲ファンならずとも気になるところでしょう」(前出・スポーツ記者)
協会とテレビ局のゴタゴタは相撲ファンに無関係のはず。まずは春場所の生中継が無事に放送されることを期待しているファンは多いはずだ。
(金田麻有)