木村拓哉が民間ガードマン役で主役を務めるドラマ「BG~身辺警護人~」(テレビ朝日系)が好調だ。3月1日放送の第7話ではシリーズ最高の15.8%をマーク。第3週から4回連続で視聴率を上げ続けている。
そんな好調の要因とされているのが、第6話から出演している山口智子と萩原聖人の存在だという。山口とは96年4月期放送の大ヒットドラマ「ロングバケーション」(フジテレビ系)以来22年ぶり、そして萩原とは94年10月期のドラマ「若者のすべて」(フジテレビ系)から数えて実に24年ぶりの共演となっている。
「二人が初登場した第6話では前回から0.8ポイント上昇し、続く第7話では一気に1.0ポイントを積み上げました。おそらく第6話の評判を聞きつけたドラマファンが、山口と萩原を見たさにチャンネルを合わせたのでしょう。ただ懐かしの組み合わせという点では、昨年1月期のドラマ『A LIFE~愛しき人~』でも竹内結子と13年ぶりの共演を果たしています。その『A LIFE』をいまや『BG』は上回っており、他にも好調の要因はあるはずです」(テレビ誌のライター)
そもそも山口らとの共演にしても、大学生までの若者にとっては生まれる前の話に過ぎず、わざわざチャンネルを合わせる理由にはならないはず。むしろ別の要因が『BG』の視聴率を支えているというのである。
「やはり今回のガードマン役が木村にハマっている点は大きいでしょうね。前作の『A LIFE』では医者を演じましたが、世間からは少なからず『キムタクが医者って言われてもリアリティないし』との声も聞こえていました。それが肉体を駆使するガードマンであれば、多少は老けたとはいえ、キムタクらしさにあふれた役と言えます。これがスポーツ選手の役となると、さすがに無理があるものの、ガードマンなら45歳で現役でも不思議はなく、実に絶妙な設定に感じられます」(前出・テレビ誌ライター)
ガードマンというハマリ役×懐かし共演者の顔ぶれというダブル効果で、「BG」はさらに視聴率を上げていくのかもしれない。
(金田麻有)