ブルペン入り、フリー打撃登板、練習試合…そしてオープン戦と、投球のたびにニュースになり、今年のキャンプ~オープン戦までの“主役”と言っていい中日・松坂大輔。投球内容も、全盛期には遠く及ばないが、まずまずの及第点といったところで、今シーズンの復活が期待されている。
3月6日に発売された写真誌「FLASH」に、松坂大輔のインタビューが掲載された。ソフトバンク退団から中日入団までの経緯と葛藤、復活にかける思いが本人の口から語られている。
「全国40カ所を超える病院を渡り歩き、ついにたどり着いた千葉・船橋の病院で痛みの原因を突き止めることができたそうです。で、痛みから解放された昨年の終盤には手応えを感じてはいたものの、ソフトバンクは4年目の契約を結ぶことはなかった。その際、西武時代の投手コーチだった中日、森繁和監督から声がかかり、その場では返事できなかったものの、現在は中日編成部の国際渉外担当を務めており、公私共に世話になったというデニー友利氏に相談。その時に『来いよ!』と言われたことが決め手となり、中日のテストを受ける覚悟を決めたそうです」(スポーツライター)
松坂の主張を見る限りでは、やはりソフトバンクの3年間とはコンディションがまったく違うことがわかる。
「誌面には、昨年、FLASHがインタビューした際に『ボールに抱負を書いてもらう』よう手渡したところ、『申し訳ないけど書けません。今年に懸けるなんて、とても言える状態じゃない』と断られたカットも掲載されていました。また、打撃について水を向けられると、『二刀流をテーマに頑張っていきたいです(笑)』と冗談を言う余裕まである。これはかなり状態がよくなってきている手応えを感じている証左ですね。また、スナック菓子や焼肉が大好きで、年を追うごとに太りがちだった松坂ですが、ソフトバンク時代同様、妻子をアメリカに残して単身赴任を続けるそうで、『クックパッド』を見ながら料理をしていることも明かしていました」(前出・スポーツライター)
ヤクルトの成瀬善久、ロッテの涌井秀章と、横浜高校出身投手は、“プロが楽に感じる”という高校時代の練習量から、プロ入り後に太ってしまう傾向にあると言われているが、ついに松坂も37歳を迎え、暴食を受け付けない体になったのかも知れない。「クックパッド」とともに栄養管理に努めれば、また一歩、完全復活に近づける?