17年に新人王に輝いた中日ドラゴンズの京田陽太が、トレード危機に瀕している。
今年5月には、覇気のないプレーに怒った立浪和義監督が、試合の真っ最中に横浜スタジアムから名古屋へと強制送還を命じるなど、なにかとヤリ玉に挙げられることが多かった。
一方で、先月行われたドラフト会議では、明治大の村松開人、亜細亜大の田中幹也を指名。京田のライバルが一気に増えたが、そもそも京田は、
「監督とソリが合わず、すでに戦力としてみられていない」
と球団関係者は断言する。 続けて、
「今オフ、京田とDeNAの捕手・戸柱恭孝との、1対1の交換トレードが成立する予定だったのが、直前になってDeNA側から保留の連絡が入り、頓挫した。すると中日は焦り始めて、今度は別球団の投手と京田の交換トレードを模索している。どうしてもまとまらなければ、金銭トレードで放出するプランまであると…」
京田の心境を考えると、モチベーションが上がる要素は何ひとつないだろう。球界関係者も嘆息して、
「憧れの元阪神・鳥谷敬には一向に近づけず、愚痴を聞いてもらっていた福留孝介は、今シーズン限りで現役引退。孤独を感じながら必死に耐えているが、立浪監督の気持ちが変わらない限り、中日での明るい未来はない」
このまま右肩下がりにフェイドアウトしてしまうのか。