サッカーW杯ロシア大会を控えた日本代表が欧州遠征を終えた。結果はマリ戦が1-1のドロー、ウクライナ戦は1-2で1分1敗。本番に向けて不安の残る結果となった。
「吉田麻也や香川真司がケガで欠場したこともあって、ハリルホジッチ監督は中島翔哉や宇賀神友弥など代表初出場の選手を使いました。またこれまでサブ扱いだった選手も多数起用しています。W杯メンバー入りを確実なものにするチャンスでしたが、アピールに成功したのは中島と柴崎岳ぐらい。ロシアに向けてメンバー選びは混沌としています。今回外れた岡崎慎司や、乾貴士もまだチャンスはあるのではないでしょうか」(サッカーライター)
日本代表は今後、5月30日にガーナと親善試合を行い、5月31日にメンバー23人を発表。大会直前にスイス、パラグアイと試合をして本番に望む。気になるのは31日のメンバー発表だ。
「ハリルホジッチ監督は今回の遠征を参考にして30名ほどのメンバーを選び、30日の試合に望み、試合を見て最終的に決定を下す意向のようです。ということは、30日の試合に招集されながら、代表入りを逃す選手が出てくるということです」(前出・スポーツライター)
大会に直前にメンバーから外れた例と言えば、フランスW杯の三浦知良が思い出される。岡田武史監督は直前のスイス合宿に25人の選手を呼び、最終的に3名を外して22人を選んだ。外れたのはカズ、北澤豪、市川大祐の3人。メンバー発表会見で岡田監督が発した「外れるのはカズ、三浦カズ」はサッカーファンの心に今も残っている。
「今回、カズ級の衝撃があるとすれば、本田圭佑になるでしょう。本田はイタリアのACミランからメキシコのCFパチューカに移籍し、コンディションと試合感を取り戻していますが、欧州遠征では目立った活躍ができなかった。攻撃的な選手は久保裕也や中島、今回は外れましたが井手口陽介など若い選手が控えている。『外れるのはケイスケ、本田圭佑』があるかもしれません」(スポーツ紙記者)
もっともその前にハリルホジッチ監督が解任されてしまうかもしれないが。