「F1」の名で知られる自動車レース「フォーミュラ1」がグリッドガールを廃止すると発表したのは今年2月のこと。グリッドガールとは、レース開始前にドライバーの名前が書かれたボードを持って、マシンの横に立つ女性を指す。日本ではほぼ同じ役割の女性を「レースクイーン」と呼んでいる。
「グリッドガールに関しては以前から『女性蔑視ではないか』との声が上がっていたこともあり、F1を運営するメディア企業が廃止を決めました。この決定にファンはもちろん、ドライバーやグリッドガールの女性たちからも反対の声が上がっていました。今年の開幕戦となったオーストラリアでは女性の代わりに子どもが同じ役割を担っています」(スポーツライター)
もはやグリッドガールは過去のものと思いきや、5月最終週に行われるモナコGPだけはグリッドガールを復活させることが発表され、ファンを驚かせている。
「モナコグランプリは1992年から開催されている大会で、第二次世界大戦の中断をのぞいて毎年開催されている歴史ある大会です。ヨーロッパのメディアが報じたところによると、主催者であるモナコ自動車クラブが歴史と伝統を理由にメディア企業を説得したとか。これがきっかけでグリッドガール廃止が見直されるかもしれません」(前出・スポーツライター)
モナコが火を点けたグリッドガール復活の動きに、他の大会も追随する模様。9月に開催されるロシアGPでも復活に向けて開催者とメディア企業が話し合いを持ったとレース専門のニュースメディアが伝えている。
「ロシアGPのグリッドガールは全大会の中でも特に美女ぞろいで、肌見せが多くて艶度が高いことで知られています。それが廃止されてガッカリしていたのですが、復活の目が出てきたということで喜んでいる人も多い。ちなみにロシアGPにはプーチン大統領が訪れます。F1の最高責任者が『ロシアGPが成功したのはプーチン大統領のおかげである』と語ったこともあり、ロシアGPに対して影響力を持っているのは間違いありません。復活に向けて話し合いを持つようプーチン大統領が指示したのかもしれません」(前出・スポーツライター)
この勢いでグリッドガールが完全復活してくれれば、ファンにとっては一番喜ばしい展開に違いない。