いつの頃からか経済、政治、人材など東京への一極集中は大きな社会問題。特に、近年はこの状況を懸念する声が大きくなっている。そんな中、ある大手ウェブサイトが「東京以外で首都にしたい都道府県ランキング」を発表。予想どおりの部分と、「えっ!?」と思う意外な部分があった。
「西の都・京都府が1位。これは世界的な知名度もありますから人気投票的な意味で1位なんでしょう。そして首都圏に次ぐ大都市圏の中核である大阪府が2位。都構想もある場所ですからこれも驚きはない。3位の愛知県は何といってもリニアモーターカーも真っ先に開通しますし、そうしたアクセスのよさで人気の神奈川県(4位)に勝ったようです。そして、5位が北海道。ここまではいろんな意味で想定内だった気がしますが、何と6位と大健闘したのが岡山県。これにはネット民が一斉に驚いたようですね」(夕刊紙記者)
住みたいランキングでは常に上位の福岡県(8位)などを票数で大きく上回った岡山県の健闘には「何で岡山?」「瀬戸内海があるから」「大阪も九州も四国も近いからだろう」「周りの兵庫や広島に比べて土地がクソ安くてまだ余ってる」といった、単なる驚きから少々下品な表現での分析までさまざまな声が上がった様子。そんな首をかしげるネットユーザーを納得させた核心回答が「地震が少ないからだろ」だという。
「投票した方たちは意外と、と言っては失礼かもしれませんが、新聞やニュースを見ていますね。昨年行われた日本地質学会の議論で、首都を移転するなら岡山県の『吉備高原』がベストという意見が交わされたんです。内容は詳しく語りませんが、吉備高原の地価構造が他の土地に比べて非常に安定しているそうで、有事の際にも首都機能が麻痺しない可能性が高いとのこと。神戸大名誉教授の乙藤洋一郎氏などはさらに研究を進めて政府に提言したいとまで意気込んでいるようですからね」(前出・夕刊紙記者)
ウェブ投票だけに、投票した人には女性や若い世代も多かったはず。つまり今回の調査結果は、意外といろんな世代の人たちが「真剣に」日本について考えているという表れなのかもしれない?
(塚田ちひろ)