フザけた中国人の無法ぶりは、これだけにとどまらない。すでに、日本国内でも野蛮な転売屋グループと転売を防ぎたい店側との間で、仁義なきバトルすら起きているのをご存じか。
今年3月、多くの芸能人が愛用している人気ファッションブランド「Supreme(シュプリーム)」の都内店舗で、限定スニーカーが発売された。前日から長蛇の列を作っていると、突然、先頭に並んでいた外国人グループが店側の警備員1人を取り囲み、大声で恫喝しながらパイプ椅子や傘でリンチしたのだ。現場を目撃していた男性はこう振り返る。
「未成年者が徹夜で並ぶのを防ぐため、ID(身分証)チェックを求めたら、転売グループがIDを使い回していたことが発覚。それを注意したら逆ギレしてボコボコにされてしまった。報道では中国人グループと言われていますが、暴行したのは韓国人グループ。ただ、これまでもシュプリームでは、プレミアTシャツなど限定商品が発売されるたびに中国人、韓国人グループが押し寄せ、店側の警備員とモメていました。行列に並ぶ時は店側が決めたルールがあって、従わなかった転売屋グループが行列から外されることがあった。そうした不満が爆発して暴行事件につながったんです。店側は本当に好きなファンに定価で買ってほしいから、転売屋に厳しい目を向けているだけなのですが‥‥」
もはや砂糖に群がるアリのように、中国人の転売屋は日本に目をつけ、甘い汁を次々とすすっているのである。
当然、転売されるブランドショップ側も黙って見過ごしているわけではない。しかし、こうした店側の願いもむなしく、転売されたシュプリームのスニーカーやダウンジャケットは5倍以上の高値で取り引きされることもあり、中国人の懐に札束が舞い込んでいるのだ。
ここまでくると、フェアプレーの精神というのは、中国の辞書には存在しないようである。誤解を恐れずに言えば、「こんな不良はさっさと日本から出て行け」というのが本音だろう。
中国人グループの看過できない、横暴な転売ビジネスは4、5年前から目立ち始め、横行するようになったと、吉岡氏は言う。
「中国人留学生の増加や訪日客が『爆買い』するようになった時期に、中国人の転売グループの動きも活発になりました。その頃に人気だったのは紙おむつや粉ミルク、化粧品などの生活用品です。ドラッグストアの前に停車したハイエースに、中国人が大量に購入した商品を押し込む光景が見られました。メイド・イン・ジャパンは品質がよく、中国のネット通販サイトで飛ぶように売れる。転売は金になると気づき、今度は秋葉原で人気のフィギュアやブランドの限定品に目をつけ、買い占めるようになったのです」
転売ビジネスは図太くてたくましい中国人の「流儀」にも合ったようだ。
「人気化粧品で1人1個と決められた限定品が販売された時、中国人の転売屋グループは購入したのに再び行列の最後尾に並びました。店員に『先ほど購入しましたよね?』と注意されても、『ワタシジャナイ、シラナイ』と大声を上げ、困った店員はしぶしぶ販売していましたね」(前出・吉岡氏)
そのツラの皮の厚さは、日本人の転売屋にはとうていマネできないという。