未曾有のアイドルブームが続く中、元AKB48の前田敦子や大島優子、元乃木坂46の深川麻衣など、最近ではアイドルから女優に転身する者も多いが、徹底した「脱アイドル路線」が功を奏しているのが、橋本環奈(19)だ。
福岡のアイドルグループ「Rev. from DVL」の一員としてデビュー後、ファンが撮影してインターネットにアップした1枚の写真が「1000年に1人の逸材」と注目を集め、その知名度は全国区に。グラビアや映画、バラエティーなどソロでも活躍し、昨年3月に同グループを卒業した。スポーツ紙デスクが明かす。
「アイドルから女優に転身した女性芸能人の中には、アイドルのイメージを引きずりたくないという思惑から、インタビュー取材などでアイドル時代の話を聞かれるのを嫌がるケースは多い。ただ、橋本の場合は極端で、話の内容はもちろん、『元アイドル』という記事中の肩書や呼称すらもNGになっているんです」
アイドル時代の写真で大ブレイク果たした橋本だけに、かたくななまでの「アイドル封印戦略」には一部のファンから疑問視する声も上がっているという。
もっとも、今をときめく人気女優の中にも過去のアイドル活動を封印している者は多い。
12年の秋に当時「EXILE」のリーダーだったHIROと結婚し、15年の夏には長女を出産してママとなった上戸彩(32)。結婚&出産後も独身時代と変わらず女優業を続けているが、芸能界でスタートを切ったのはアイドルグループ「Z-1」だった。
「『Z-1』は『20世紀最後のアイドルグループ』を売り文句に、上戸さんら全日本国民的美少女コンテスト出身の4人で結成されました。デビュー当時は、大手家電メーカーのCMのタイアップがつくなど派手に売り出されたものの、その後は鳴かず飛ばず。上戸さんのキャリアの中でも“黒歴史”と呼ばれており、公式プロフィールにも掲載されていない。もともと、夫のHIROとは、『Z-1』のダンスインストラクターとして出会っているのですが、2人の結婚当時、どこのメディアもそのことには触れていませんでしたね」(前出・スポーツ紙デスク)
91年から94年にかけて放送された「桜っ子クラブ」(テレビ朝日系)は、のちに大ブレイクするSMAPやTOKIOのメンバーが総出演していた伝説のバラエティー番組。そのメインキャラクターを務めていたアイドルグループ「桜っ子クラブさくら組」も、業界内では“取り扱い注意”な案件となっている。
「『桜っ子』出身では、中谷美紀(42)や菅野美穂(40)が今も人気女優として活躍していますが、2人とも当時の話はタブーになっています。中谷といえば、昨年に稲垣吾郎や草なぎ剛ら元SMAPのメンバーが所属する芸能事務所CULENに合流するとの噂が流れましたが、親交は当時から続いていたのでしょう」(テレビ誌編集者)
当時の番組スタッフがこう振り返る。
「特に印象深いのは菅野。地味で目立たないキャラでしたが、負けん気は強かった。コントでチャンバラ合戦をやらせても、他のアイドルが逃げ腰になってしまうところを、菅野は制作サイドの要求どおり、男性陣を相手にビシバシとシバき合っていました」
私生活では13年に人気俳優の堺雅人と結婚した菅野。かつての恋人・稲垣と共演した同番組が公式プロフィールから削除されているのも当然かもしれない。
菅野に関するタブーな経歴はアイドル活動だけではないようで、
「20歳の誕生日にヘアヌード写真集『NUDITY』を発売していますが、記者会見で泣き出すなど、本人的に釈然としない部分もあったようです。今では、彼女の中でその写真集はなかったことになっているでしょう」(前出・テレビ誌編集者)