タレントや文化人が講師となって特別授業を行う動画コンテンツの「私立スマホ中学」にて4月13日、田村が担当する“情報「疑う授業」”の動画が公開された。この動画では田村先生に対し、生徒から「(大学受験に)落ちたじゃないですか、悔しいですか?」とド直球の質問。これに対して田村は「悔しい」と即答した。それ自体は当然の回答だが、その後の授業があまりにも不適切な内容に終始していたようだ。田村の大学受験企画をウォッチしてきたライターが呆れ顔で語る。
「たった100日の受験勉強で青山学院大学に挑むという明らかな“色物企画”を垂れ流した田村が、さも自分が真剣に大学受験に取り組んだテイで語るのですから鼻白みましたね。『頑張ったのが実らないってすごく悔しい』というのは、大学受験に人生を懸けた者だけが口にできる言葉。でも田村が受験に一体、何を懸けたというのでしょうか? 特に許せないのは『一回や二回の失敗で人生が大きく変わるなんてそんなに思わなくていい』と語ったところ。田村自身は青学に落ちても芸人人生に何の変化もありませんが、受験生は大学に落ちたら浪人生になるんですよ。二回落ちたら“二浪”になりますが、その二浪生たちがどれだけ辛い受験生活を送っているのか。その苦しさをこれっぽっちも理解していない田村に、多くの受験経験者は怒りを覚えたに違いありません」
その田村は生徒たちに対し、「社会に出る時とか、本当は1年間、旅に行ける期間とかあったほうが世の中のことたくさん見える」とアドバイス。日本社会は高校の後は大学、そしてすぐに会社となっていると批判したうえで、「1年くらいは中学校卒業して1年旅してみるとか、1年まったく違うことしてみるとか」とのエールを送っていた。その言葉に前出のライターが怒気をこめて反論する。
「いったいどこの国に、中学を卒業したばかりの子供に旅をさせる親がいるっていうんですか!?そんなのは視野を広げることでも何でもなく、子供を危険にさらすだけの児童虐待行為も同然ですよ。田村は高校卒業後の旅も提案していましたが、世界中の国では21歳や20歳に満たない者は一人でホテルに泊まることすらできません。田村はやたらと『法律を学びたい』と口にしていますが、当の本人が法律を無視して未成年者の一人旅を推奨するとは自己矛盾もはなはだしいですね」
だが田村は「先生はそういう教育に日本が変わっていけばいいな、シフトしていけばいいなと思ってる」と締めくくっていた。法律を無視して子供を危険にさらす社会になってほしいという主張のようだが、そんな男の語る受験論や法律論に耳を傾ける価値があるのだろうか。
(金田麻有)