5月12日より公開されている「孤狼の血」は、平成版「仁義なき戦い」の呼び声も高い実録派映画だ。広島を舞台に、刑事VS極道の熾烈な戦いを描いており、何でもありのやりたい放題刑事を演じるのが、役所広司。役所にいたぶられるのが、音尾琢磨だ。
「昨年の高視聴率ドラマ『陸王』((TBS系)で、陸上部の鬼監督を演じたのが、音尾です。演劇ユニット『TEAM NACS』のメンバーで、『陸王』の熱演がきっかけで、一気に注目株となりました。8月公開の木村拓哉主演映画『検察側の罪人』、来春スタートのNHK朝ドラ『なつぞら』の出演も決まった売れっ子です」(映画ライター)
音尾は5月10日放送のラジオ番組「たまむすび」(TBSラジオ系)に出演。映画で共演したピエール瀧、パーソナリティーの赤江珠緒相手にドMに開花した顛末を明かした。
「役作りのために、2時間がかりでパンチパーマをかけたんですが、予想外の痛みに絶叫しまくりだったそうです。4ミリのロッドで2センチに切りそろえた髪の毛の根元から引っ張って巻いていく。とにかく痛いんだそうです。大阪でパンチパーマチャンピオンになったこともあるテクの持ち主にやってもらったのはいいが、ハンパない痛さでずーっと『ああー、痛いー』とうめきっぱなしだったそうです」(ネットライター)
そんな音尾が「一生忘れられない思い出」と感激しきりだったのが、役所と松坂桃李に拷問されるシーンだった。映画ライターが説明する。
「“局所の真珠”を武器に女を口説くヤクザの役でクラブのママ(真木よう子)に目を付ける。結局、“オイタ”が過ぎて、役所らに真珠をえぐり出される拷問を受けるわけです。思わず目を背けたくなってしまうようなシーンで、役所の堂に入ったドSぶりにゾクゾクさせられること請け合いですよ」
ラジオで音尾は「ボクの思い出に残る、素晴らしいシーンになりましたね。役者冥利に尽きる」と感慨深げで、「一生忘れられない思い出」となったため、思い出すだけで「どんぶりご飯3杯いけます」と胸を張っていた。
「マッパで刺青、パンチパーマの音尾が、役所、松坂、真木の3人に凝視されるんです。拷問シーンには違いないんですが、一糸まとわぬ無防備な姿を間近でまじまじと見つめられるわけです。映画では、見られている自分を見つめることもでき、“一石二鳥”だったようです」(前出・映画ライター)
音尾の超ハード演技に、「怖いもの見たさ」欲求が高まるばかり!?
(塩勢知央)