2009年にスタート、今年で10周年を迎えた吉本興業の「沖縄国際映画祭」。今年も4月19~22日まで開催されたが、もはや累積赤字でにっちもさっちもいかない状況だという。
そんな本社の大赤字を横目に、笑いが止まらないのが、よしもとクリエイティブ・エージェンシーが製作する「超くっきーランドneoneo」だ。同イベントは、昨年10月に東京・ラフォーレミュージアム原宿で開催された「超くっきーランド」が前身。お笑いコンビ野性爆弾・くっきーが芸歴24年の間に生み出してきた作品を集めて一挙公開した作品展だ。3日間で1万人以上が来場する大人気となり、今年3月には台湾で開催。約1カ月の会期で10万人を動員した。新展示物の「チェチェナちゃんの乙女部屋」「台湾お出かけフォト」を加え、“パワーアップ”したのが、4月27~5月20日まで東京・PARCO MUSEUMで開催された「超くっきーランドneoneo」展だ。5万人を集客し、この後の全国巡回ツアー(広島、名古屋、石川、愛媛、大阪)が決定した。
放送作家が言う。
「よしもとクリエイティブ・エージェンシー関係者に聞いたんですがね。もう笑いが止まらない状況だそうです。展示会といっても、各地で同じものを使いまわしするだけでいいんですから。とにかくコスパがいい。入場料800円と控えめな料金設定にしたおかげで、物販がハンパなく好調なのだそうですよ。6000円近いTシャツが飛ぶように売れるんですって。くっきーのキモかわいい顔面をデザインしたコインケースやポーチ、1500円もするスマホリングが爆買いされていくんです。他の地区からの引き合いもあり、くっきー人気はエンドレスに続くんじゃないかと思ってしまうほどですよ」
吉本の「最終兵器」と呼ばれるくっきー。もしかして本当に強力な“集金ウェポン”なのかも。
(塩勢知央)