野球評論家の張本勲氏が6月3日放送「サンデーモーニング」(TBS系)で、ロシアW杯本大会に向けたサッカー日本代表の招集メンバーに異議を唱えた。日本のプロ野球界で初となる3000安打を達成するなど、1981年に現役を引退するまでは自身も“レジェンド級”プレイヤーとして君臨していた張本氏は、球界に対する辛口批評と鋭い物言いが特徴だが、この日のターゲットはまさかのサッカー日本代表だった。
ロシアW杯本大会に臨む選出メンバーに関して、「何で久保裕也と中島翔哉をメンバーに入れなかったんだ?」と切り出した張本氏は、続けて「あの2人はうまいし、若い力というのは大きな試合でプラスアルファが出るのに」などとコメント。ベルギーリーグのヘント、ポルトガルリーグのポルティモネンセでそれぞれ活躍した久保と中島の不選出を巡ってはサッカーファンの間でもたびたび物議のマトとなるが、張本の口からコアな指摘が飛び出したことで“あらぬ疑い”が浮上する事態となったのだ。
「野球界への自由奔放な発言で数々の炎上を作り上げてきた張本氏ですが、久保と中島のメンバー落ちを非難したことで、ネット上では『突然張本が正論に目覚めた!しかもサッカーで 笑』『初めてこの人からまともな発言を聞いたが、なぜサッカー?』などと盛り上がっています。でも、普段は野球のメジャーリーグですらあまり関心を示さず、異国での活躍にはめっぽうウトいはずの張本氏だけに、『メジャーにすら関心ないのに何で久保と中島の良さがわかるんだよ』『この人がベルギーとポルトガルリーグの試合を見てるとは思えない』『絶対台本で言わされてるだけだろ』『明らかに言わされてるのがバレバレで何か笑った』なんて声もありますね。確かに“野球専門家”の張本氏が突然、久保と中島のメンバー落ちを批判し始めたことは視聴者からは不自然に映ったのかもしれません」(テレビ誌ライター)
エッジの効いた発言をすればブーイングを受け、正論を述べると今度は『台本を読んでるだけ』などと一蹴されてしまう張本氏。コメンテーターとして世間からの厳しい要求に応えるのは至難の技のようだ。
(木村慎吾)