突然の告発状によりスキャンダルにまみれている日本の女子レスリング界。パワハラの被害者とされる五輪4連覇の伊調馨選手も、告発状を受理した内閣府公益認定等委員会の聞き取り調査に応じている。3月15日には、至学館大学(旧中京女子大)の学長である谷岡郁子氏が会見を開くも、まさに独壇場。言いたい放題語ったあげく、逆にコトを荒立てる形となり、事態はますます混迷を極めている。そんな中、3月22日発売の「週刊文春」が、さらに問題の奥深さを感じさせる記事を掲載している。
「栄氏の妻が、指導の実態がないのに日本オリンピック委員会(JOC)の専任強化スタッフとして登録されており、助成金が支払われていたというのです。栄氏の再婚相手であり、中京女子大の教え子で19歳年下の彼女に対して、日本スポーツ振興センターを通じてJOCから少なくとも07年から12年の6年間、毎年120万円の合計720万円が支払われていたと報じられています。記事では、当時、強化指定選手だった人物が、栄氏の妻から指導を受けたこともなければ、スタッフだったことも初めて知ったと証言しています。ほかにも、リオ五輪金メダリストの登坂絵莉選手へのイベント出演依頼に対して、自分はいっさい出演しないのにギャラを要求したそうです。週刊文春によれば、『オレにも(ギャラが)いるよな。20万円かな』という言い方だったそうで、部のために使うとも言っていたようですが…。そうして集めたお金がどこに向かったのかはわかりませんが、将来有望な選手を至学館へスカウトするために配っているという生々しい証言まであります。もちろん、高校生が金品を受け取ることは禁じられています」(スポーツ紙デスク)
はたしてこの騒動も含め、一連の問題は、どんな結末を迎えるのか。