チーム関係者が声を潜めながら打ち明ける。
「補強の目玉として急きょ獲得した、上原浩治(43)は大失敗でしたね。10年ぶりの古巣復帰で大騒ぎになりましたが、最初こそネームバリューと勢いだけで通用していた棒球のメッキがすぐに剥がれた。キャンプをしなかったから調整不足が影響しているという的外れな指摘もありますが、昨オフの時点でメジャーから一切お呼びがかからなかったことが、彼の限界を証明しているんです。にもかかわらず、すんなりと飛びついてしまったうちの球団が調査不足だっただけ。チームメイトたちも『あの人の契約には、本人の承諾なく2軍に降格させられないという条項が入っているのでは』と耳打ちし合っている」
現状の上原は僅差の展開で登板させられるケースがなくなり、6月2日以来、ホールドはない(6月22日現在、以下同)。
「斎藤コーチも若手にチャンスを与えることを望んでいて、あの成績で1軍にいる上原ははっきり言ってお荷物になっています」(チーム関係者)
本人は巨人での活躍を足がかりに来季以降のメジャー再復帰を模索していた。「マイナーでドサ回りするのは嫌だ」と日本球界復帰の理由を親しい関係者に話していたそうだが、もはや“雑草魂”はなくなり、「引退」の2文字がちらつく。
そればかりではない。打者の補強もアテが外れている。2年推定8億円で中日から強奪したゲレーロ(31)は打率2割5分3厘、10本塁打、29打点という成績だ。
「コンディション不良ということで2軍に落ちましたが、彼の獲得に関しては代理人のスコット・ボラス氏にまんまと丸め込まれてしまいましたね。助っ人獲りでは今まで数々の失敗を重ねておきながら、使い物にならないゲレーロと2年契約とは、学習能力がなさすぎます」(チーム関係者)
正捕手の不在も、チームが落ち着かない理由の一つだろう。
「なんで小林誠司(29)を使い続けないのか、他球団は不思議がっていますが、村田ヘッドとの確執なんですよ。小林は天才肌で、コーチの進言を聞かない。それを村田ヘッドが嫌って、宇佐見真吾(25)や大城卓三(25)を起用するんです。由伸監督の丸投げ采配による弊害でしょう」(球団関係者)
左腕エースとして期待されながら、ここまで2勝4敗、防御率4.32と結果を出せない田口麗斗(22)も足を引っ張っている。
「先日、オリックスの元選手が逮捕されましたが、『もしや、あのニュースを聞いてさらに動揺しているのでは』と心配する声が出ているんです。まあ、この話はこの辺りでやめておきますが‥‥」(チーム関係者)
これから由伸監督がチームを立て直せるか、それとも来季、「中畑新監督」が救世主となるか──。