ロシアW杯を戦い抜いた元サッカー日本代表キャプテンの長谷部誠が7月8日放送の「S☆1」(TBS系)に出演し、本田圭佑とは「価値観がまったく合わなかった」と明かしている。
2010年の南アフリカW杯で当時の代表指揮官だった岡田武史から代表のキャプテンマークを任されると、以降はピッチ上での的確な指示出しや安定感のあるプレイを披露し続け、選手からも人望が厚かった長谷部。
同番組内でのインタビューで本田との関係性について尋ねられると、「価値観がまったく合わなかったし、言い合いになった時もあります」と告白し、意見の相違があったことを認めるも、「(代表チームを強くさせたいという)志は2人とも同じだった」と説明。最後には本田圭佑というフットボーラーと同じ時代にピッチに立つことができて幸せだったと感謝の言葉を残している。
「どんな時でも“個人よりも組織、選手よりもチームが大事”という姿勢に固執してきた主将の長谷部にとって、ギラギラとまぶしいほどに強烈な個性を前面に押し出す本田は異星人のように映ったのかもしれません。ネット上でも長谷部による告白には、『確かに価値観あわなさそうだな』『何もかも合わなさそう』『本田と合う方が珍しいだろ』『まずケイスケ・ホンダの価値観がつかめない』との反応が寄せられました。価値観の合致する者も、そうでない者も、一まとめに一枚岩のユニットを形成することができたのは長谷部の大きな功績といえるでしょう」(スポーツライター)
ヨーロッパではチームメイト同士によるピッチ内外での意見の衝突は日常茶飯事。それだけ日本人選手によるサッカーへの理想像が高まっているとも解釈できる。今後も日本代表には、ギラギラとした超個性派や、それらをまとめ上げることのできる強烈なリーダーの台頭することを願いたいものだ。
(木村慎吾)