椎間板ヘルニアの手術を受けたことで約2週間の芸能活動休養が発表されたお笑いトリオ・ネプチューンの名倉潤。
長年にわたりバラエティーの世界を牽引し、快進撃を続けてきた49歳の“アラフィフ芸人”にとって、蓄積された身体の疲弊を覆い隠すことはもはや不可能だったようだ。1994年にデビューし、「笑う犬の冒険」(フジテレビ系)や「銭形金太郎」(テレビ朝日系)といったヒット番組に恵まれ、現在も日本テレビの看板番組「しゃべくり007」でレギュラーを務めるネプチューンは、今やワタナベエンターテインメントを代表する大御所芸人としての地位を固めているものの、“身体的な安息”は訪れる気配がない。
「というのも、ネプチューンにはツッコミの名倉を決して休ませないボケの原田泰造と大ボケの堀内健という2人のパワフルな存在がいます。とりわけ後者のホリケンはモンスター級の暴走芸人として知られ、長年付き添った名倉ですら、どう突っ込んでいいか困惑する場面もしばしば。『しゃべくり』でもカラダを張るホリケンのアクション芸に渋々付き合わされる名倉という構図が頻繁に見られ、いつまでも若々しいホリケンとのプロレス応酬は名倉にとって限界ギリギリだったのかもしれない」(テレビ誌ライター)
普段は温厚で、ホリケンによるいかなる暴走にも“キレたことはない”という名倉だが、例外が1度だけあったようだ。
「突発的なアクション芸や、一般人の理解を超えたボケがホリケンの良さだと十分に認識している名倉ですが、たった1度だけ“マジギレ”する一幕があったと過去にホリケンが振り返っています。何でもある番組中のロケでホリケンが馬糞を名倉の顔に押し付けたところ、名倉は表情を一変させ、スタッフに収録を一時的に止めるよう指示。鬼の剣幕で『オレはケンが何をやっても何も言っても許してきた。でもな、馬糞はあかん』と叫んだという。ホリケンは、名倉に“馬糞アタック”なる渾身のギャグを理解してほしかったとのことですが、そんな奇怪なボケに理解を示すことのできるツッコミはそう多くないでしょう」(テレビ誌ライター)
もちろん今回の名倉の休養は、ホリケンとの応酬によるものではないだろう。が、“ネプチューンのツッコミ”という大役は、やはり非常に困難な役職と言えるのかもしれない。
(木村慎吾)