8月5日に開幕する「全国高等学校野球選手権大会」は、100回を記念して、過去最多の56校が参加する。従来の北海道や東京に加え、大阪・愛知・千葉・埼玉・神奈川・兵庫・福岡の主要都市でも2校ずつが出場する。
さらに、記念大会らしく開催中は連日、甲子園を沸かせたレジェンドたちが始球式を行う。星稜の松井秀喜、PLの桑田真澄、三沢の太田幸司、池田の水野勝仁など、甲子園ファンならずともおなじみの顔ばかり。
さらに開幕と同日にテレビ朝日でオンエアされるのは「ファン10万人がガチで投票! 高校野球総選挙」という大型特番である。野球マニアで知られる爆笑問題が司会で、番組の予告スポットでは松井、桑田、さらに横浜の松坂大輔らがコメント出演する豪華版だ。
さて、その番組の予告にも、甲子園でのレジェンド始球式にも、いっさいその名を見ないのがPL学園の清原和博だ。1年と3年の夏に2度の全国制覇を果たした強豪チームの4番打者であり、大会通算13本塁打は不滅の大記録。大阪・朝日放送のアナウンサーが絶叫した「甲子園は清原のためにあるのか!」は、中継史上に残る名セリフであった。
「2016年2月3日に法律違反の薬物の取締法違反で逮捕され、それ以前にもふくらはぎに刺青を入れた姿が報じられるなど、球界関係者とは絶縁状態にあります。甲子園の歴史を語る上で、欠かすことができない球児であったことは否めないんですが…」(スポーツライター)
さて、10万人のガチ投票を謳う「高校野球総選挙」では、本人の出演はともかく、不自然な順位にならないことを祈りたい。