いっこうに収束する気配がない体操協会のパワハラ問題。当事者である塚原夫妻の代理人弁護士に就いているのが「バイキング」(フジテレビ系)のコメンテーターとして出演している佐藤大和弁護士だ。9月3日の放送に出演した佐藤弁護士は、前週に生出演した宮川紗江選手のコメントと合わせながら、塚原夫妻の謝罪文を解説。これに対して、タレントで政治評論家の東国原英夫が持論を展開した。
「東国原は、これまで、佐藤弁護士が『バイキング』で日大アメフト部事件など数々の事件の報道に関して『当事者が記者会見をすべき』と主張してきていることを指摘したんです。さらに東国原は、佐藤弁護士はどうするのかと挑発するようなコメントをしていました」(芸能ライター)
その言葉を受けたかのように、9月4日の放送では佐藤弁護士は登場しなかったが、塚原光男氏の独占インタビューが放送された。そこでは、塚原夫妻が宮川選手とのやりとりを録音していた理由や、速水悠斗コーチの新たな疑惑について触れ、番組はスタジオのコメンテーターにこの問題を論じさせる内容となった。
「インタビューは記者会見とは違い、一方的に主張できるうえに質問もコントロールできますから、東国原が言っていたような『当事者の記者会見』とは意味が違いますよね。以前『バイキング』は“紀州のドンファン”事件の時にも、若妻のAさんを単独インタビューしましたが、Aさんの弁護人を務めたのも佐藤弁護士でした。彼は芸能人の権利を守る日本エンターテイナーライツ協会の共同代表理事も務めていて、有名人の権利やプライバシーについて力を注いでいる弁護士なのです」(前出・芸能ライター)
体操協会のパワハラ問題は何やら泥仕合の様相。一刻も早い解決が待たれる。
(伊藤その子)