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「俊足強打」「二刀流」「甲子園5本塁打」…プロ注目の高校生野手7人の実力!

 今年のプロ野球・ドラフト会議は、高校生の野手にも注目度が高い選手がいる。

 まずは高校生No.1内野手との呼び声が高い報徳学園(兵庫)のトップバッター・小園海斗。右投げ左打ちで、遠投110メートルに50メートル走破タイムが6秒1。さらに広角に打ち分ける打撃センスも抜群で、まさに俊足・強打・強肩の3拍子そろったプロ注目のショートである。甲子園には昨年春と今年夏の2回出場し、計7試合で30打数13安打。打率4割3分3厘をマークしており、13安打中5本が二塁打だ。その俊足ぶりを全国の高校野球ファンにアピールし、春はベスト4、夏はベスト8にまでチームを導いた。広島とオリックスの1位指名がささやかれている。

 この小園と同じショートを守る根尾昴は史上初となる2度目の春夏連覇を達成した大阪桐蔭にとって、まさに要の内野手。投げては最速150キロを誇る本格派右腕でもあり、投手との“二刀流”も魅力的だが、その運動能力の高さからプロのスカウト陣からは野手として高評価されている。

 打者としての特徴は何と言っても左打席から広角に長打を放てるという点だろう。甲子園には2年春から4季連続出場を果たし、計19試合で70打数26安打。打率4割5分7厘で20打点をマークしている。本塁打は3本だけだったが、その3本すべてが最後の夏の甲子園で放ったもので、その進化した怪物ぶりを全国の高校野球ファンにまざまざと見せつけた。1位指名を公言した中日のほかに巨人や北海道日本ハムの1位指名が濃厚と見られているが、さらに競合球団が重なる可能性もある。

 小園や根尾と同じ内野手の左打者で、この2人よりもパワーと長打力があるのが“猛打”智弁和歌山で不動の3番・サードを任されていた林晃汰。今年の夏の甲子園ではその長打が不発でチームも初戦敗退を喫したが、逆方向に大きい打球を放てる打撃が持ち味で、前年夏と今年の春の選抜でレフトフェンス越えの本塁打を1本ずつ放っている。

 左打者のスラッガータイプをもう1人。折尾愛真(福岡)で内外野をこなした松井義弥である。191センチの長身から放たれる飛距離が魅力で、夏の甲子園では初戦敗退も、その直前の県予選では120メートルをゆうに超えるライトへの場外弾を放っている。

 内野手の右打者なら、花咲徳栄(埼玉)の野村佑希。サードだけでなく外野手と投手もこなす長打力のある強打者。2年生ながら4番を任された昨年夏の甲子園では、打率5割2分、2本塁打、6打点の活躍でチームの甲子園初Vに貢献した。今年の夏も2試合で2本塁打。内角のさばきが巧みで低め打ちの技術も高い点は見逃せない。

 外野手からは2人。右の万波中正と左の藤原恭大である。名門・横浜(神奈川)の主軸を務めた万波はコンゴ出身の父を持つ強肩強打のライト。そのパワーで、横浜スタジアムのレフト上段に本塁打を叩き込んだほど。

 一方の藤原は甲子園春夏連覇の“最強王者”大阪桐蔭の不動の4番・センター。走・攻・守の3拍子がそろっているが、中でも4季連続出場した甲子園計19試合で5本塁打した強打が魅力。今夏の準々決勝では同じくプロ注目の右腕・浦和学院(埼玉)の渡邊勇太朗の内角ストレートをライトスタンドへ豪快に叩き込み、観衆の度肝を抜いた。千葉ロッテの1位指名が濃厚とされている。

(高校野球評論家・上杉純也)

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