12月9日、香港のシャティン競馬場で4つのGIレースを行う「香港国際競走」が開催される。今年は日本から9頭が参戦。中でも「香港カップ」は、日本馬同士で決着する期待も大きいだけに、みごと的中させ、ひと足早いボーナスゲットといこう!
日本のファンにとっても師走の大一番として人気を集めるようになった「香港国際競走」。12月9日は国内でもGI「阪神JF」(15時40分発走)が行われるが、同日に計4つのGIレースが海外馬券として発売される。ここでは、その4つの中から、後半の2レース「香港マイル」と「香港カップ」に狙いを定めた。
まずは、今年の「凱旋門賞」の3連単を「東京スポーツ」紙上できっちり的中させた、海外競馬に詳しい競馬ライター・秋山響氏が「香港マイル」の展望について解説する。
「昨年の覇者ビューティージェネレーションを巡る争いになります。恐らく現地では単勝1倍台前半になるでしょう。GIチャンピオンズマイルから重賞4連勝中で、特に前走のGIIジョッキークラブマイルは、バケモノじみた強さでした」
ペースが速いと見ると一度控えて、残り1000メートル付近からまくる競馬で先頭へ。直線で大きく左にヨレたが、サザンレジェンドに3馬身差をつけ完勝。コースレコードのおまけ付きだった。
「ちょっと手がつけられない強さです(苦笑)。なので逆転に望みをかけるなら、未対戦の日本馬でしょう。ペルシアンナイトは、前走がもう少しスムーズなら、という感じでしたし、モズアスコットも4角で不利があった。ヴィブロスも前走は休み明けで行きたがっていましたから、馬群で我慢できれば、昨春のGIドバイターフを優勝した実力が黙っていないでしょう」
日本馬の状況については、大荒れ決着だった「メルボルンC」の3連複を的中させた「スポーツ報知」の牧野博光記者が話す。
「前走、マイルCSで2着だったペルシアンナイトは、池江調教師が国内最終追い切り後に『使いながらよくなるタイプ。筋肉にいい張りがある』と話したように、順調そのものです」
そのマイルCSで1番人気を背負い、13着に大敗したモズアスコットは、雪辱戦となる。
「宮内助手の『前回は接触があったりして走っていないので、ダメージはない』という言葉どおり、坂路では軽快な動きでしたし、前走の13着にしてもタイム差は、わずか0.5秒。初の海外遠征をクリアすれば、チャンスは十分でしょう」
要注意馬として、地元のフィフティーフィフティーを挙げるのは、秋山氏だ。
「1200メートルからの転戦となりますが、1月に芝1600メートルのGIスチュワーズCで2着の実績がある。大穴候補は、この馬ですね」