スポーツ

日本馬8頭参戦「香港国際競走」をブチ当てる(2)香港Cは覚醒したネオリアリズム◎

 香港スプリントは、日本馬が苦戦しているレースだ。東京スポーツのコラム「海外競馬解析」を執筆する競馬ライターの秋山響氏が解説する。

「香港スプリントは圧倒的に香港調教馬が強いレースです。過去10年で7勝をあげ、昨年は4着までを独占。今年も昨年の2~5着馬がそろうだけに、日本馬を積極的には狙いづらい」

 昨年は、日本で発売された馬券で1、3番人気に支持されたビッグアーサーとレッドファルクスが10着、12着。まさに日本馬にとって鬼門のレースだ。当然、今年も香港勢の取捨がポイントになる。昨年、東スポ紙面の予想で、香港スプリント以外にも2レースを的中させた秋山氏が続ける。

「本番の3週間前に行われる同距離同競馬場のGIIジョッキークラブスプリントが過去10年で1着6回、2着10回、3着6回と本番にも直結しますが、実はこのレースからの連勝はわずか1頭だけ。6着以下からも2頭が巻き返しています」

 香港は9月がシーズンのスタート。11月はまだ完調手前なので、前走の着順にこだわらず、レース内容に注意したいところ。

「今年でいえば、勝ったミスタースタニングはもちろん有力ですが、直線で進路がなかった3着ディービーピン、4角で外を回りすぎた感のある5着ザウィザードオブオズ、さらに何度も不利を受けて競馬にならなかった9着ラッキーバブルズは、本番でおもしろい存在になりそうです」(前出・秋山氏)

 香港マイルは、今年も難解のようだ。昨年は日本馬のロゴタイプ(5着)、サトノアラジン(7着)、ネオリアリズム(9着)が敗れる中、香港調教馬が3着までを独占した。

「前哨戦のGIIジョッキークラブマイルは、モレイラ騎乗の香港のシーズンズブルームが制しました。堂々と外を回っての完勝で、香港マイルで1番人気に推されそうです。ただ、前走は9月に始動しての3戦目。パドックではかなり仕上がっていたように映り、上積みという点で少し疑問が残りますね」(前出・秋山氏)

 重賞初勝利だった同馬が人気を被るようであれば、いかにも叩き台という感じだった4着ビューティーオンリーや2着ヘレンパラゴンに期待が持てそう。ちなみに両馬は、昨年の香港マイルの1、2着馬だ。

「馬券の中心という意味では、ビューティーオンリーでしょう。今年5月のGIチャンピオンズマイルでも2着でしたし、安田記念(6着)も左回りに戸惑った感があった(香港は全て右回り)。6歳を迎えて昨年ほどの力はないかもしれないが、馬券からは外しにくいですね」(前出・秋山氏)

 人気の盲点ならオブライエン厩舎のランカスターボンバー。先行して粘り強く、硬い馬場が合いそうだ。

 昨年の香港カップは1着モーリス、3着ステファノス、4着ラブリーデイと、日本馬が大活躍。今年はネオリアリズム、ステファノス、スマートレイアーが挑むが、牧野氏が注目するのは、やはり日本馬だ。

「昨年、初海外遠征となった香港マイルで9着に敗れたネオリアリズムが本命です。今春のGIクイーンエリザベス2世C(1着)は衝撃的でしたね。覚醒したように見える。陣営は国内のマイルCSではなく、こちらを選んだ。休み明けで悪コンディションの天皇賞・秋こそ13着の惨敗でしたが、最後は追っていないし、上積み十分でしょう。頭から狙っていきたい」

 前出・秋山氏も「日本馬優勢」と見るが、実績を残す欧州馬の中から、英国のポエッツワードを穴馬としてあげる。

「今年に入って本格化した上がり馬です。8月にGIIIを制し、その後、愛チャンピオンS、英チャンピオンSとGIで連続2着。鋭い差し脚の持ち主で、欧州に比べて硬めの香港の馬場も合いそうです」

 狙うレースを定め、ガッポリ儲けようではないか!

カテゴリー: スポーツ   タグ: , , , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    なぜここまで差がついた!? V6・井ノ原快彦がTOKIO・国分太一に下剋上!

    33788

    昨年末のスポーツニュース番組「すぽると!」(フジテレビ系)降板に続いて、朝の情報番組「いっぷく!」(TBS系)も打ち切り決定となったTOKIOの国分太一。今月30日からは同枠で「白熱ライブ ビビット」の総合司会を務めることになり、心機一転再…

    カテゴリー: 芸能|タグ: , , , , |

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<寒暖差アレルギー>花粉症との違いは?自律神経の乱れが原因

    332686

    風邪でもないのに、くしゃみ、鼻水が出る‥‥それは花粉症ではなく「寒暖差アレルギー」かもしれない。これは約7度以上の気温差が刺激となって引き起こされるアレルギー症状。「アレルギー」の名は付くが、花粉やハウスダスト、食品など特定のアレルゲンが引…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , , , |

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<花粉症>効果が出るのは1~2週間後 早めにステロイド点鼻薬を!

    332096

    花粉の季節が近づいてきた。今年のスギ・ヒノキ花粉の飛散量は全国的に要注意レベルとなることが予測されている。「花粉症」は、花粉の飛散が本格的に始まる前に対策を打ち、症状の緩和に努めることがポイントだ。というのも、薬の効果が出始めるまでには一定…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , , |

注目キーワード

人気記事

1
上原浩治の言う通りだった!「佐々木朗希メジャーではダメ」な大荒れ投球と降板後の態度
2
巨人・坂本勇人「2億4000万円申告漏れ」発覚で「もう代役・中山礼都の成長に期待するしかない」
3
フジテレビ第三者委員会の「ヒアリングを拒否」した「中居正広と懇意のタレントU氏」の素性
4
巨人「甲斐拓也にあって大城卓三にないもの」高木豊がズバリ指摘した「投手へのリアクション」
5
3連覇どころかまさかのJ2転落が!ヴィッセル神戸の「目玉補強失敗」悲しい舞台裏