12月2日に決勝戦が行われた「M-1グランプリ」にて、みごと優勝を果たしたお笑いコンビの「霜降り明星」。結成6年目で25歳&26歳という若いコンビの優勝に、お笑い新世代の台頭を予感したファンも多かったようだ。
「その霜降り明星は、17年4月~9月に放送されていたバラエティ番組『新しい波24』(フジテレビ系)にレギュラー出演していたものの、若手芸人26組中の一組に過ぎませんでした。そこでの活躍を評価されたのか、17年10月30日から半年間放送された実験的なお笑い番組『AI-TV』(フジ系)ではメインキャストとしてレギュラー出演し、ここで知名度を上げたのです。逆に言えば昨年秋の時点ではまだ、知る人ぞ知る若手コンビという位置づけでしたね」(お笑い系ライター)
そんな若手だった彼らの才能を見いだし、ツイッターでそのすごさをアピールしていた先輩芸人がいるという。それは芥川賞作家としても知られる、ピースの又吉直樹だというのだ。
又吉は昨年10月24日付のツイートにて「ギンパツ!」というお笑いライブの開催を告知。同ライブは霜降り明星、卯月、四千頭身の3組が出演するもので、129席の小さな会場で行われたが、又吉は〈五年後、こんな凄い三組を観たというライブになる予感がしています。ぜひ。いや、二年後かも〉とつぶやいていたのである。
「3組のうち、トリオの卯月はこの8月に解散してしまいましたが、霜降り明星は見事、翌年のM-1グランプリで優勝。又吉の言う2年後どころか、わずか1年後に花開きました。しかも同ライブは彼らが出演していた『AI-TV』が始まる前の開催なので、まさに先見の明と言うのにふさわしいツイートです。そして平均年齢21歳の四千頭身も賞レースでの実績はないものの、すでに『ナカイの窓』(日本テレビ系)に出演を果たすなど、若手トリオのホープとして若者を中心に人気を博しています」(前出・お笑い系ライター)
その又吉は月に2~3回しかツイートをせず、しかも若手芸人を褒めるようなツイートはほとんどない。その中で若手2組のブレイクを的中させたとは、芥川賞作家の慧眼、まさに恐るべしだろう。
(金田麻有)