その魅力は“生”じゃないと伝わらない。
乃木坂46の齋藤飛鳥がドキュメンタリー番組「情熱大陸」(TBS系)に出演したのは去る12月9日。握手会でのやりとりが番組内で放送され、ネット上が異様な盛り上がりを見せているようだ。この日は白石麻衣、西野七瀬とともに乃木坂人気を牽引するエースである齋藤をクローズアップ。齋藤は今年だけで20を超える雑誌の表紙を飾るなど、グループでの活動だけでなく、個人の仕事も増え始めていることもあり、新規のファンも徐々に増加中だ。
新曲発売記念で行われる握手会は毎回決まって長蛇の列となっており、今回の番組では、握手会で齋藤がファンと触れ合う様子も放送。初めて握手会に来たというファンから「結婚してください」とお願いされると、笑いながら「おことわり」と返したり、その日の服のファッションポイントを聞かれた時には素直に「ない」と返答。さらにファンからちょっとしたリクエストをお願いされた時には「イヤだ」と笑顔で拒否する映像が流れていた。
無理な注文には応えないという無理をしないスタイルは実に齋藤らしいところだが、この握手でのファンとのやりとりに一部の視聴者からは「これって塩対応なんじゃないの?」「人気メンバーだからすごい握手するのかなって思ったけど、意外に普通だな」「アイドルならもっとファンサービスするべきでは?」など、齋藤の握手を見て、拍子抜けしたという声が上がっている。
しかし、そういった声に対して齋藤のファンは「いやいや、むしろその素っ気ないところがいいんだよ」「一切、媚びた感じがないところが推せるんだよな」「返答はあんな感じでも恋人つなぎしてくれるし、笑顔がとにかく可愛いからな」など、齋藤の握手にクレームをつける人は齋藤との握手の楽しみ方がわかっていないとばかりに余裕たっぷりに切り返している。
「齋藤はぶりっ子対応も苦手で、自分を必要以上に大きく見せたりすることもなく、乃木坂内で一番ありのままの自分で勝負しているメンバーだと思います。ルックスが抜群にいいこともそうですが、そのキャラクターも唯一無二といえるでしょう。それに齋藤は握手会の欠席が極めて少ないメンバーとして知られています。やはりあれだけたくさんのファンと握手をして、偽りの自分を演じ切るとなれば、精神的な負担や疲れも出てくるでしょうから、素の自分で接するということが握手会をタフにこなせる要因かもしれません。何よりファンの数もしっかり増えており、握手会に並んでいるファンが実際に満足しているのですから、そこに文句をつけること自体、野暮なことでしょう」(エンタメ誌ライター)
やはりその魅力を知るためには実際に握手会に参加して、齋藤との握手を経験するのが一番のようだ。
(石田安竹)