広島カープを離れたことを後悔しているのでは? マエケンこと前田健太投手が来季の契約更新で100万ドルを喪失した。18年シーズン、先発登板した20試合にとどまったため、「21試合以上」で支払われるはずだった出来高契約のボーナスを得られなかったのだ。
「ドジャースは先発、中継ぎなど投手の故障者が相次ぎ、前田は途中からリリーフにまわされるなど大忙しでした。勝ち星は8勝でも、貢献度は高いと思いますが」(特派記者)
メジャーリーグにおいて、マエケンは速球派ではない。日本では完投能力の高い投手でもあったが、投手の分業制が完全に定着した米国では「100球メド」での交代も余儀なくされる。そこでマエケンは“100球で燃え尽きるスタイル”に切り換えたが、「ドジャースでは先発定着は厳しい」との声も聞かれた。
「デーブ・ロバーツ監督はマエケンを先発の5、6番手と見ています。メジャーリーグの補強は2月のキャンプ直前まで続くので、19年は中継ぎに専念なんてことも」(前出・特派記者)
日本流の契約更改では、エースやベテランのメンツに配慮したプラスアルファがある。ドジャースではなく、広島であれば、チーム事情で中継ぎ役も務めた男気はプラス査定となったはずだ。忸怩たる思いもあるはず。決心してくれたら、丸佳浩を喪失した広島にとって、これ以上ない“人的補償”になるのだが…。
(スポーツライター・飯山満)