連続ドラマ「家売るオンナの逆襲」(日本テレビ系)の第2話が1月16日に放送され、12.9%の高視聴率をマークした。今回は主演の北川景子が「(ヒップを)触りたいならどうぞ」と言い放つシーンが話題になっているが、その一方で16年の第1シリーズから出演しているイモトアヤコの演技に対しては厳しい声が飛んでいるという。
「イモトは北川の務める不動産会社を離れ、その会社の社員のたまり場になっているバーでアルバイトをしているという設定。本ドラマの宣伝ポスターにも顔を出しており、全体の5番手という高いポジションを与えられています。しかし第2話では今シーズンから出演している松田翔太を見て鼻血ブーになるなど、コメディタッチの演技に終始。『家売る──』は、もともとシリアス系ドラマではないものの、イモトの演技が物語中で浮いており、『ここまで目立つ必要ある?』『演技が汚い』などと視聴者には不評ですね」(テレビ誌のライター)
そのイモトは前クールの「下町ロケット2」(TBS系)にも主要キャストの一人として出演しており、最近は女優としても活躍している印象がますます強まっている。とはいえ決して演技が上手なわけでもなく、芸人らしさを発揮しているとも言い難い。ではいったい、なぜドラマ出演が続くのか。テレビ誌ライターが続ける。
「何より大きいのは日本テレビがイモトに気を遣っていることです。日テレの大人気番組『世界の果てまでイッテQ!』でイモトは“珍獣ハンター”として必要不可欠な存在。しかも登山部プロジェクトでは南極や北米など4大陸の最高峰に登頂を果たすなど、素人登山家としてはもはやトップレベルの実力を備えています。その一方で今月には33歳の誕生日を迎え、体力的にも何かとキツくなってくる時期。ここでイモトに降りられると『イッテQ!』としては厳しくなるので、女優待遇で気を良くしてもらい、引き続き厳しい海外ロケに挑んでもらいたいのではないでしょうか」
ただ、これではTBSのドラマに出演を果たした理由がわからない。これについてはまた別の業界的な事情があるという。
「イモトはかつて、バービーと“東京ホルモン娘”というコンビを組んでいましたが、芸人としては芽が出ませんでした。そこから珍獣ハンターとして成功したわけですが、所属事務所としては“イッテQ!後”も考えないわけにはいきません。しかし芸人としての実績はなく、ひな壇タレント向きでもない。そこで演技の修行を積ませることにより、個性派女優として生き残る道を模索しているのではないでしょうか。また、TBS側では20時台のお化け番組『イッテQ!』が2時間スペシャルを放送した場合、21時台の『日曜劇場』に裏かぶりするのが怖い。そこでイモトを同じ枠の『下町ロケット2』に起用することで、日テレ側に『イッテQ!』2時間スペシャルを容易にできないよう牽制する意味もあったようです」(前出・テレビ誌ライター)
イモトの卒業が先か、それとも番組終了が先か、いずれにしても「イッテQ!」とイモトの蜜月関係が終わった時が、彼女にとっての正念場となりそうだ。
(金田麻有)