2月3日放送のテレビ朝日開局60周年記念「松本清張ドラマスペシャル『疑惑』」に、昨年8月に亡くなった津川雅彦が、主演の米倉涼子演じる敏腕弁護士・佐倉卓子に仕事をバトンタッチするベテラン弁護士・原山正雄として出演する。
「疑惑」は、これまでに映画1本、ドラマは今作を含めると5本も作られてきたサスペンスの名作小説。今作は1982年に公開された映画と同様、原作では男性となっている弁護士を女性に置き換え、2019年版ならではの新解釈が盛り込まれているという。夫殺しの疑惑がある球磨子(くまこ)とその球磨子の弁護を担当することになった弁護士・卓子との激しい駆け引きがどう描かれているか気になるところだ。
「映画版では球磨子を桃井かおり、弁護士を岩下志麻が演じ、桃井はこの年の報知映画賞主演女優賞を獲得しています。実は米倉が昨年の10月期に『リーガルV~元弁護士・小鳥遊翔子~』(テレビ朝日系)で元弁護士役をやることにしたのは、今作で弁護士を演じるための“下準備”だったと言われているのだとか。米倉の相手役・球磨子を務めるのは迫真の演技に定評がある黒木華ですから、演技力で真っ向勝負をしたら米倉は分が悪いのでフライングした、といったところでしょうか。今作宣伝用に公開された場面写真に津川と写っている米倉は、帽子を斜にかぶり革ジャンを肩からかけているため弁護士らしく見えず、ネット上では『米倉が球磨子かと思ったらそっち?』『米倉が球磨子、黒木が弁護士のほうが絶対似合う』など、米倉と黒木のキャスティングを疑問視する声もあがっているようです」(女性誌記者)
これまでに「黒革の手帳」「けものみち」「わるいやつら」「熱い空気」といった松本清張原作ドラマで悪女を演じてきた米倉。黒木の演技に「『うわっ!』と圧倒されて、プロデューサーさんにも『私、負けたっぽい‥‥』と漏らしたんですよ」と公言しているのも、転ばぬ先の杖か。