最後は賞金女王対決だ。18年にワン・ツーを決めたアン・ソンジュ(31)と申ジエ(30)の牙城を17年女王の鈴木愛(24)が崩しにかかる。
「韓国勢のアンは、今季2勝すれば永久シード権を手にできるだけに、今年も精密機械のようなテクニシャンぶりを発揮しそうだが、もっと怖いのは“ファイナル・クイーン”と称される申だろう。韓国、米国に続く3カ国ツアーでの賞金女王の座を本気で狙っている。対する鈴木も、1月中旬に沖縄合宿、1月末から2月中旬まで米国アリゾナ合宿を精力的に行い、『年間5勝で賞金女王』ときっぱりと宣言。昨季の後半は右手首痛を発症し失速したが、6月までに4勝し女王レースを独走した実力者。打倒韓国勢の最右翼でしょう」(スポーツ紙デスク)
とはいえ、日本勢でもう一人、成田美寿々(26)の存在も忘れてはいけない。「かわい子ちゃんハンター」の異名を持つ成田は、初賞金女王の先に待っている東京五輪出場をターゲットに置いている。
「五輪枠は2席。すでに世界ランク6位の畑岡が確定的で、61位の成田としては31位の鈴木を抜き去るだけの結果が必要です」(スポーツ紙記者)
そのためには最低でも「年間5勝」となる。満を持した成田は思い切った策を打ってきたという。ゴルフライターが明かす。
「実は13年の賞金女王で、休業状態の森田理香子(29)の元トレーナーと専属契約をした。このトレーナーこそ森田の元カレで、写真誌をにぎわせた人物です。トレーナーとしての腕は確かでも、『女子ゴルフ界に戻ってくるとは』という声も聞かれるだけに、つまらない波風に悩まされなければいいのですが‥‥」
今年の女子ゴルフ界は例年になく、話題に事欠かなそうだ。