競馬界のレジェンド・武豊が3月15日、50歳の誕生日を迎えた。昨年はJRAのGI31年連続勝利を逃すも、前人未到の4000勝を達成。今期はGIフェブラリーSを制するなど、年明けからターフを沸かせているが、武豊「勝利の法則」に意外な変化が──。これを知らずして、おいしい馬券は獲れない!
今年の武豊は一味違う。
1月20日のGII「東海S」をインティで勝利し、「33年連続重賞制覇」をあっさりと達成した。
翌週の人気競馬番組「ウイニング競馬」(テレビ東京)では「1月中にクリアできてよかった」と笑いを誘ったが、その時、インタビューを務めたお笑い芸人・キャプテン渡辺が次のように話す。
「不滅の金字塔を打ち立てた大スターでありながら、いつも快く取材のオファーを受けてくれて、ファンが喜ぶような話をしてくれます。豊さんとは7年間ほど番組を介してお会いしていますけど、ユーモアのあるコメント力は、上がるばかり。常に競馬界を盛り上げようという気持ちが伝わってきます」
その一方で、熟年騎手としての体力や技術力は、どう映っているのか。
「専門的なことはわかりませんが、『まったく変わらないなあ』と思います。この7年間、衰えず変わらないというのは、スゴイことじゃないかと。体力的なことは、京都のジムに通っているという話を聞いたこともありますが‥‥」(キャプテン渡辺)
10年の毎日杯で大ケガを負った武は、それ以降、スポーツトレーナーの長谷川聡氏と二人三脚で完全復帰を目指してきた。スポーツ紙デスクが話す。
「海外遠征にも同行してもらうほど、長谷川氏に信頼を寄せていて、彼が代表を務めるジムに通っています。豊さんといえば、日本で最初にあぶみの前方に爪先を乗せた騎手で、これは足首などの可動域を広げるなどのメリットがある。全盛期には、馬の走りが伸びると感じるほどのフォームと騎乗位置をつかんでいましたが、その“極意の感覚”が毎日杯の落馬で失われてしまった。体のケアとトレーニングを積みながら、今もそれを探し求めている」
このジムには、世界の著名なアスリートも活用する秘密兵器があるという。スポーツライターによれば、
「『インディバ・アクティブ』というスペイン製の高周波の振動温熱機器で、一台400万円以上する高額なものです。美容効果もある優れもので、夫人の佐野量子さんが見つけたという話もあり、自宅にも備えているそうです。豊さんは週に3回ほどジムに通い、この機器で、落馬で痛めた腰の周辺を中心に1時間ほど念入りにマッサージ。そのあとに肩周辺や股関節の柔軟性を高めるトレーニングや体幹トレをしています」