一方、「中三トリオ」の末娘、最後に還暦を迎えた山口百恵(60)は、三浦友和(67)との結婚を機に引退。それから本人は公の場に一度も姿を現していない。芸能デスクによれば、
「三浦との結婚生活は39年目を迎えましたが、今でもケンカひとつしないほど夫婦は仲むつまじい。今年1月の百恵さんの還暦の誕生日には都内の映画館で夫婦割り引きで一緒に映画を鑑賞している姿を女性誌に撮られています。百恵さんの近況はもっぱら女性週刊誌が追っかけた情報ばかり。引退から40年近くたった今も追っかけられているのは、百恵ちゃんと原節子ぐらいでしょう」
長男・祐太朗(34)は歌手、次男・貴大(33)は役者としてともに芸能界で活動しているが、ここにきて“親の七光り”を卒業して、徐々に脚光を浴びつつある。
「長男は、10年前にロックバンドでメジャーデビューしたものの、その後鳴かず飛ばず。ソロ歌手に転じ、昨年は『いい日旅立ち』をカバーし、CMにも出演しました。母譲りの美声と評価を上げているだけに、今後ブレイクの可能性も。一方の次男も映画、ドラマなどで脇を固める役者として活躍しているが、昨年主演した映画『栞』が話題となるなど中堅俳優として順風満帆です。すでに2人の息子は親元を離れていますので、夫婦2人きりの生活を送っている」(芸能デスク)
夫唱婦随の理由は、百恵の内助の功が大きいという。芸能プロ関係者が明かす。
「人気者の百恵さんと結婚したやっかみもあったのか、友和さんは結婚数年は芸能界で干されたこともあった。仕事が1年に1本しかないような時代もあり、そんな時、友人から紹介された副業にうっかり乗って、大金をつぎ込んでしまったことがあるんです。そんな時でも百恵さんは、年間数千万円もある歌唱印税を差し出し、夫婦の生活を支えたのです」
夫婦の危機を乗り越え、子育てを済ませ、老年へ一歩近づいている今、どんな日常を送っているのか。
「百恵さんは趣味のキルト作りなどに没頭する一方で、最近は加齢による体形の変化を気にしているようで、ピラティス教室に通うなど積極的に運動に励んでいるようです。また、結婚後に構えた豪邸は、現在は2世帯住宅に改築され、友和さんのご両親を迎え入れ、百恵さんみずからが介護に当たっている。友和さんは感謝しきれないでしょう」(女性誌記者)
表舞台を去ってから早39年となるが、
「森進一と結婚して引退した昌子、合同結婚式を挙げた淳子の2人は復活したが、百恵ちゃんは人気絶頂の中、結婚し、芸能界と決別した。普通の地味な生活に憧れても、きらびやかな芸能界に舞い戻るのが芸能人ですが、百恵さんだけは引退後あれだけ芸能マスコミに追い回される生活を続けながらも、一度も復帰していない。その徹底ぶりはみごとのひと言です」(芸能デスク)
ファンたちは今でも、武道館のラストステージにマイクを置いたままの、永遠の蒼い時を刻んでいるのだ。