来年スタートの大河ドラマ「麒麟がくる」(NHK)に、斎藤道三の娘で後に織田信長に嫁いだ帰蝶(濃姫)役を沢尻エリカが演じることに決まった。
3月8日に行われた発表会見に出席した沢尻は「芸能生活20周年にして、やっと、ようやく、大河に出演することができました。本当にうれしく思います」と涙目のようになり、声を詰まらせた。
沢尻といえば、映画「パッチギ!」やドラマ「1リットルの涙」(フジテレビ系)などの演技が高く評価され、2006年度には数々の映画賞で新人賞を総なめにした。
ところが、07年公開の主演映画「クローズド・ノート」の舞台挨拶で、司会者の質問に対し仏頂面で「別に」と返したことで、猛バッシングを受けた。
「このシーンはその後、何度も流されたので、一部では“気の毒”という声もありましたが、沢尻が嫌われたのはこの一件だけではありませんでした。07年は、どのインタビューも会見も態度が悪かったですからね。ある時は、室内なのにつばの広い帽子をかぶっていて、つばで顔の上部が陰になるから撮影時だけでも外してほしいと頼んでも、聞いてくれず不機嫌な表情のまま。そんな態度を続けていたので、スタッフや共演者から嫌われ、マスコミのあたりもきつくなっていったんです。その後、12年公開の映画『ヘルタースケルター』までの5年間は休業状態でした」(女性誌記者)
当時を振り返り「もういっぱいいっぱいで、あの時代はどこかおかしかった」と反省の弁を語った沢尻。そこから這い上がって、大河出演にまでこぎつけ、感無量だったに違いない。