4月20日スタートの俳優・古田新太主演の連ドラ「俺のスカート、どこ行った?」(日本テレビ系)の初回の視聴率は10.9%だった。個性派俳優・古田新太が女装した同性好きというキャラの高校の国語教師役を演じるとあって、放送前から期待の声が多かったが、視聴率も好発進となった。
SNSでも、〈コメディタッチの中にも、かなり今の常識を疑うということをしっかり教える教育的な面あり、かなり見どころ満載でした〉〈よく先生役とか良い人役が振りかざす「正義・熱血」とはまた違う、熱血的な感じ(笑)てか、久々にドラマ観た〉といった声が続々で、今から“どこ行った?”ブームが起きそうな勢い。芸能記者が言う。
「『俺のスカート──』は、“ダイバーシティ(多様性)”をモットーとする、いとうせいこう扮するある私立高校の校長に請われて、教師経験のない古田扮する『原田のぶお』が、何かと難癖をつけてくる小生意気盛りの高校生たちに、どう向き合っていくかが物語の肝。古田の見た目から、ついついコメディ要素が強いのかと思いきや、中身は至ってマジメ。原田の決して杓子定規でない発言が案外と的を射ていて、視聴者も拍手喝采するという感じで、最終的には最高視聴率40%台を叩き出した『半沢直樹』(TBS系)を彷彿させるスッキリ感さえありましたね」
さらに生徒はもちろんこと、堅物な数学教師・長井あゆみに扮する松下奈緒とのやり取りも見物のひとつのようだ。
「長井が説く教育の理想論にも、『あなた、男いないでしょ?人肌に触れていないでしょ?』などと、ズケズケと直球で返す場面がいい。松下も教師役は今作で8回目ということで手慣れたもの。SNS上では《リアルに男いないんじゃね?》的な意見も聞かれるぐらいで、これまた気になる対決シーンが毎回観られそう。さらに、原田が帰宅して自分の娘と話す時には、メイクも落として話し方も普通の中年男性に姿に戻りますが、娘にはあまり頭が上がらない。そのギャップもいいアクセントになっていましたね」(前出・芸能記者)
職場の同僚役ではほかに、物理教師に扮する荒川良々など曲者役者を多くそろえているが、世界史の教師役の乃木坂46・白石麻衣の、まさかの艶ネタ連呼も効果的なようで、ネット上は〈まいやんの衝撃発言やばいwww〉〈ぶっ飛んでる〉とこれまた大反響。先生同士との艶っぽい絡みも期待できる。脚本は、オリジナル作品で、今後どのような展開になっていくのか読めないワクワクさも手伝って、今後も10%台を維持しそうだ。
(島花鈴)