この稀客を国賓としておもてなしするのが、新天皇・皇后のおふたりである。
「徳仁天皇(59)は、世界に冠たる日本の皇室を再現したいという強い意思を持っておられます。学習院大を卒業後、英国名門オックスフォード大へ留学するなど帝王学を学ぶ努力もしてきた。皇室外交をやりたいという強い意思をお持ちなのです」(政治部デスク)
北氏は新天皇の並外れた才能に注目する。
「徳仁天皇は周囲に『明治以降、最も記憶力のいい天皇』と評価されています。一度でも会ったことがあれば、その人物と交わした会話を完全に記憶されており、中には『神がかり的な記憶力だ』と評価する人もいるほど」
だからこそ、トランプ氏とのご対面でも威厳を示されることだろう。
その徳仁天皇のサポート役が雅子皇后(55)となる。
「独身時代の雅子さまは、米ハーバード大に留学、帰国後は東大法学部から外務省入りを果たしたスーパーウーマンです。入省後は北米二課に配属され、対米国チームのエース候補と言われていた。その後、徳仁天皇がご自分の意思を押し通してお后に選んだのは有名なエピソードです。天皇外交の強力なパートナーとして皇室に迎え入れたわけです」(政治部デスク)
しかし、01年に愛子さまを出産されたあと、思わぬ批判を受けて重い病を患うことになる。
「宮内庁内部で『雅子さまは公務を果たさず、子育てばかりしている』などと批判を受けたことで、帯状疱疹を発症、さらには適応障害の診断を受けて長く療養されることになった。皇后になったことで海外のメディア関係者からも『プリンセス雅子の病気は大丈夫か?』と病状を案じられているほどです。もちろん、現在は病状がかなり回復されて、22日に名誉総裁として出席予定の『全国赤十字大会』での初の単独公務に意欲的に臨まれています」(政治部デスク)
長いブランクを持つ雅子皇后にご不安がなければよいが、心配無用だった。雅子皇后は皇室入り後も外務省時代の上司と連絡を密にしていて、国際感覚は衰えていないというのである。
「言うまでもなく、父・小和田恆氏は国連大使、外務審議官などを歴任した外交官です。皇室にお輿入れしたのも、他ならぬ皇后として外交をサポートするというお気持ちがあったからでしょう」(政治部デスク)
雅子皇后の療養中の隠密エピソードを、北氏が明かす。
「公務を休まれた期間、東京・青山にある国連大学に足しげく通っておられた。日本に唯一ある国連シンクタンクで、皇后が何を研究されていたかまでは不明ですが、国際情勢を知る優れたブレーンとして天皇に寄り添っていることを、世界の政治家は理解しています」
皇后となった今こそ、機は熟したと言えるのだ。