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「いつやるか?今でしょ!」林修先生の金言集(3)日本史56点に動揺をを隠せず

 5年後の自分を想像することで、林先生は想像以上の成功を勝ち取った。

 林先生の講座はどの教室も超満員。生講義を聴けない生徒は、講義のDVDを見て自習するほどだ。生徒からの信頼も厚く、講義後はサインをもらうために長蛇の列までできている。

 その年収は、5000万円を超えると報じられているが、大学ジャーナリストの石渡嶺司氏はこう話す。

「20年ほど前ならば、予備校講師で1億円プレーヤーもいました。確かに、20年前は30%台だった大学進学率は現在、50%を超えています。しかし、18歳人口は毎年、減少を続けています。そこにきて、不況のあおりを受け、家計の事情から『浪人』という選択肢を取らない受験生が大半を占め、予備校の経営環境は悪化している。そうした最中に現れた久々のスター講師ですから、東進はもっと払ってでも、引き留めていたいのではないでしょうか」

 今後の年収アップはまず間違いないだろう。しかも、林先生は金だけでなく、13歳年下の美人産婦人科医を妻にまでしている。さらに、名古屋駅前の高級マンション住まい。もはや手に入れていないものはないのではと思える人生にあっても、いまだ全国を講義のために駆け回り、年間200日はホテル暮らしだという。

 そして、提携している私立高校でも受験対策の授業を持っていた。高校での受験対策カリキュラムで林先生の論文指導を受けた女性(29)はこう話す。

「予備校と違って、教室は小さいし、生徒も少ない。林先生はけっこう生徒をイジるんです。私はいつも『キミは因果関係がおかしい』ってダメ出しされました。『キミが書いた論文は‥‥』ならわかるんですけどね(笑)。それでいて、自分が書いた模範解答を読んでから、『俺は神の領域に近づいた』とか『今、俺の偏差値は2億を超えた』なんて言うんです。林先生は超人だと思っていました(笑)。でも、急に『共通一次の日本史で56点しか取れなかった。何が起きたかわからなかった』とか言いだして、ああ普通の人間なんだって‥‥」

 もしかして、弱みを見せて女子高生のハートをつかむのも、論理的に計算され尽くされたものなのか。

 どうも、そうではないようだ。林先生は大のギャンブル好きを自認している。学生時代の麻雀に始まり、パチンコ、競馬‥‥。理屈を職業とする林先生が、理屈だけではどうにもならないギャンブルが好きとはかなり意外である。著書に〈『高い授業料』が教えてくれたこと〉と書いているように、自分は〈数限りなく負けてきた人〉だそうだ。そして、こんな「金言」も。

〈負けから学ぶこと、そして時に潔く負けること〉

 勝ち組の人生を歩んでいるかのように見える林先生だが、失敗から多くを学んできた。

 失敗を続けてきた大人にとっても、実に親近感の湧く成功者なのである。そんな林先生が発した「金言」を無為にやり過ごす手はない。じゃあ、いつ「金言」を読むか? それは「今でしょ!」に決まっている。

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