吉本興業は6月24日、雨上がり決死隊の宮迫博之ら11人を当面の間、活動休止の謹慎処分とすることを発表した。6月7日発売の写真週刊誌「フライデー」の記事に端を発したお笑い芸人“闇営業”の一件は、発覚17日目でついに山が動くこととなった。
謹慎処分を受けたのは宮迫のほか、ロンドンブーツ1号2号の田村亮、レイザーラモンHG、ガリットチュウの福島善成、くまだまさし、ザ・パンチのパンチ浜崎、ムーディ勝山、天津の木村卓寛、2700の八十島宏行と常道裕史、そしてストロベビーのディエゴ。吉本興業によると11人の芸人たちは、反社会勢力の関わる忘年会等に参加したとの認識はなかったものの、一定の金銭を受領していたことが認められたという。この件が及ぼす影響について、芸能記者が指摘する。
「特に打撃が大きいのはレギュラー番組を持つ宮迫と田村でしょう。MCを務める『アメトーーク!』や『ロンドンハーツ』(いずれもテレビ朝日系)では番組自体の休止が免れません。過去シーンの総集編も放送できませんから、両番組とも打ち切りになる可能性がありえます。その他の芸人も営業やテレビ出演、吉本の劇場出演がすべて見合わせとなり、しばらくは無収入生活を余儀なくされるはず。中でもガリットチュウの福島善成は数々のものまねで売れっ子となっており、出演予定だった番組では対応に追われているはずです」
その他の中堅芸人たちも、芸人としての収入が断たれることから厳しい状況に追い込まれるのは確実だろう。そんな謹慎処分を巡り、トバッチリ的に大きな影響を受ける芸人がいるというのだ。芸能記者が続ける。
「宮迫の相方である蛍原徹は、宮迫の謹慎処分で最も大きな影響を受けそうです。雨上がり決死隊としては『アメトーーク!』に加え、『炎の体育会TV』(TBS系)や『世界の何だコレ!?ミステリー』(フジテレビ系)といったレギュラー番組があるものの、ピン芸人としてはほとんど実績を残していないのが実情。00~06年放送の『ワンナイR&R』(フジテレビ系)ではホトミというキャラを演じていましたが、ほとんど笑いも取れずに空気と化していたものです。話術もさほどではなく、宮迫抜きでMCを務める腕もないので、宮迫の謹慎処分が解けるまでは開店休業状態になりかねません。蛍原ひとりで『アメトーーク!』を続けるとも思えず、いったいどうなるものかと心配になるほどです」
誰よりも宮迫の復帰を願うのは、相方の蛍原ということになりそうだ。
(金田麻有)