写真誌に過去の闇営業を暴かれ、吉本興業が謹慎処分にした、雨上がり決死隊・宮迫博之。反社会勢力のパーティに宮迫らを呼んだカラテカ・入江慎也が「解雇」された後も、宮迫はギャラはもらっていないと弁明していたのが、ほどなくそれが事実と違っていたことが、謹慎の決定打となったようだが、宮迫の冠バラエティ番組「アメトーーク!」(テレビ朝日系)は、MCが相方の蛍原徹となり、収録済みのVTRからは編集によって宮迫の姿は完全に消された。
そんな宮迫に対して、「かねてから“事故物件”でした」と明かすのは、お笑い通の構成作家だ。続けてもらおう。
「くだんの闇営業パーティにも、相手が反社会勢力とは知らなかったとは言っているものの、その場のノリで事務所を通さない闇営業に行ってしまったように説明しています。もともと、ノってくると、悪ふざけが全力すぎるのです。そのいい例が、もう10年以上前に起きた、よしもと芸人が数多く集う大阪ミナミにある居酒屋で起きた“事件”。その店の拡大移転を祝して、常連芸人が大勢集まったんですが、宮迫は、その場にいたバッファロー吾郎Aに暴力をふるったんです。バッファロー吾郎Aは頭に割り箸を刺され、濡れおしぼりでひっぱたかれたとか。騒いだ勢いで落下したサイン色紙の角でふたたび頭を刺され、あげくに、目の中に梅干しを入れられたそうです」
宮迫の「ドSっぷり」は、もはや危険な域に達し、かつては、悪ふざけの仲間であったたむらけんじも、1万円もするTシャツをビリビリに破かれ、高笑いされたという。
当日の居酒屋には“犠牲者”は、ほかにもまだいた。ブラックマヨネーズ・小杉竜一だった。
「“コンハブ”と呼ばれる下品な宴会芸の犠牲に遭っているのです。これは、ヒップに歯ブラシをブッ刺すという低俗な笑い。もとは、ブラマヨがまだ若手時代にライブツアーを周っていた時、泊まっていたホテルで生まれたそうですが」(前出・構成作家)
文字どおりバカ騒ぎとなったその夜の模様を、当時「やりすぎコージー」(テレビ東京系)で作家を務めていた男性が、ムービーで撮影していた。後日「やりすぎ──」で流すと、偶然その回をテレ東の社長が観ていて大激怒。番組は、打ち切り寸前になった(のちに別の理由で終了)。
今やすっかり笑えないお騒がせ芸人となった宮迫。その過去を掘り下げれば、当時は悪ふざけがすぎる男と笑い話のように伝えられていたが、改めて振り返れば、どうやら、何事にも歯止めがきかない「オフホワイト」どころか「真っ黒」になってしまう素質の持ち主だったようだ。
(北村ともこ)